第46話 間違いだらけのヨット選び

仕事が忙しくて、決して装備のせいでも、大きさのせいでも無い。と言われるかもしれません。
でも、もし、ヨットが楽しくて、楽しくてと思ったら、何とか時間を少しでも作ろうとされませんか?
乗らなくても、ちょっと行って、ヨットに接したいと思うようになりませんか?少なくとも、何ヶ月
もほったらかしなんて事にはならないでしょう。

一般クルージングという事ではデイセーリングか外洋のどちらかでしょう。この場合デイセーリン
グには1泊か2泊程度までを含んでいます。そしたら恐らく99%がデイセーリングではないでし
ょうか。外洋セーリングなら装備は重装備になる事は解ります。何日も陸には上がらないのです
から。でも、デイセーリングという事を考えたら、装備はシンプルの方が良い。つまり、気持ちを
楽にさせて、気軽にセーリングに出られるようにしておく事が大切なのではないでしょうか。
メインテナンスに苦労している間に、セーリングに出られる方が良くないでしょうか。      

デイセーリングでは帆走性能の良い方が楽しいと考えます。帆走性能が良いからといって、すぐに
レーシングヨットを思い浮かべるのでは無く、あくまでショートハンドかシングルで楽に操船できて、
その快適さを堪能できる。これを最初に考えてはいかがでしょうか。その為には何が必要で、何が
必要でないのか。ここから考えます。ヨットは家ではありません。家の快適さを求めて、セーリング
を忘れては本末転倒です。不便さは工夫する。それも楽しくなりませんか?仮に別荘代わりにも
使えると思っても、どれだけの人がヨットに泊まり、自分で料理をして、その気分を満喫している
でしょうか。

海外ではヨットを別荘では無く、家代わりに住んでいる人が多い。それなら解ります。家ですから家
として快適さを求めたいですね。でも、日本は違う。住んでいる人は殆どいない。まして、クルージング
先でもホテルや旅館に泊まる人は実に多い。それが悪いわけではありません。それなら、ヨットは
セーリング中心に考えても良いのではないでしょうか。それがヨットの本来のあり方だと思うのです。
そして、シンプルになれば気楽になれる。セーリングがエキサイティングなら楽しくてしょうがない。
楽しければほったらかしにはしない。そしたらヨットはどんどん動き、ヨットが生き返る。ヨットが生き返
れば、マリン業界は栄える。そうです。これは私の策略です。デイセーリングを見なおして、もっと気楽
にセーリングを楽しみましょう。



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