第二十五話 円高、円安

このところ円は米ドルに対しては円高で、ユーロに対しては円安となってきました。輸入を
やっている私共にとっては、これは大変気になるところです。ひいてはお客様にも関係し
てきます。

ブッシュ大統領は再選した時、強いドルを望むと言ったそうだ。強いドルという事は輸入促
進に繋がる。するとますます貿易赤字は多くなる。と言っても、基軸通貨が米ドルである以
上、アメリカは安泰。ところが、ヨーロッパは石油取引を米ドルからユーロに切り替えてしま
った。これはアメリカにとっては脅威だったはず。今でもイラク以外はユーロ取引をしている
そうです。これをアメリカが黙ってみているのだろうか。イラクと同じように、中東を牛耳る為
石油を牛耳る為に、もう一発何かやらかすのか。あるとしたらイスラエルがらみでしょうね。
悪の枢軸とか言って、イラクを攻撃し、一方で北朝鮮はそのまま。どうも変ですよね。

ともかく、為替は解らない。これにヘッジファンドなんかもからんできて、どこでどうなって為替
が動いて、円安や円高になるのか。こちとら死活問題でもあるというのに、政治と金儲けの
マネーゲームとやらで、影響を受けてしまう。ところが、中国は変動では無く、固定相場だ
そうで。中国の輸出は人件費だけでは無く、為替レートにも恵まれている。この度、上海で
68フィートのヨットが建造され、英国に輸出されました。その価格約7000万円だそうです。
このサイズにしちゃ安い。

どうも為替はアメリカの動きに影響があるようです。それを嫌って、ヨーロッパが動く。日本
はひたすら見てるしかない。日本は世界で最も金持ちの国だそうです。うまく動けば、良くな
るはず。逆に、世界を動かせるのかもしれません。でも、世界を動かすのは経済だけでは無
いので、圧倒的軍事力を持つアメリカが世界を動かしている。特に、今はそうですね。でも、
アメリカの武器技術に日本が参加しているそうな。という事は裏では日本が軍事にも力を持
ってきた。こうなると、将来、経済と力を抑えるのは日本になる。そして、日本が世界を左右
するようになる?かつて、アインシュタインは世界を救うのは日本であると言ったそうだ。

つまらない戯言はこのぐらいにして、最近、中古艇がとにかく少なくなりましたね。皆さんも
そう思ってあると思います。という事はこれからは新艇です。我々業者は中古ばかりでは無く
新艇を売らなければなりません。そうやって増やす事が、ひいては中古を排出する事になり、
良い循環となります。皆さんも遠慮せずに、新艇を買いましょう。為替のこともありますが、そ
れはいつの時代になっても同じ。かつての1ドルが360円時代を思えば、遥かに円高です。
買いたい時がいつもグッドタイミング。もっと円高になるのを待っても、時を捨てるだけです。
時間はお金では買えませんからね。為替はどうせ解らないのですから。解らない物を心配
しても仕方ない。今買える人は今買う。同時に時間も買ってるのですから。

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