第六十七話 デイセーラーの功績

   
   

ご紹介しましたイーグルヨット以外に今日では世界で数多くのデイセーラーモデルが建造されています。私が知る限りレギュラー的に建造されている最大のサイズはイーグル54だと思います。しかしこのサイズでも満足できない方は完全カスタムにてデイセーラーを建造されています。

ビデオのヨットは60フィートのデイセーラーで完全カスタムで建造されたヨットです。驚く事に、このヨットには60フィートもありながらアコモデーションが一切ありません。これはオーナーが望んだ事です。デッキ下は全て構造物、油圧や電動の機械、ここまで徹する方がおられるんですね。流石としか言いようがありません。セーリングに徹したデイセーラーです。サイズを大きくする理由はキャビンの広さじゃ無いんですね。そこがデイセーラたる所以です。走りを楽しみたい。キャビンはあまり重視されません。まして造りこんだ豪華な内装なんて要らない。重くなるだけだ。

デイセーラーというヨットに従来とは違う可能性を見出した。それが発展し今日ではカスタムによる60フィートまで誕生させた。この功績は非常に大きいと思います。従来のレースかクルージングかのふたつに加えて三番目のジャンルを創り上げてきました。今日では小さなサイズから大きなサイズまでいろんなモデルがありデイセーラーの発展が伺えます。

デイセーラーの登場によって何がヨット界にもたらされたのか?

もちろんこれはデイセーラーというコンセプトだけで実現できるものでは無く、艤装品の進化が大きな役割を果たしています。これは他のジャンルのヨットも同様です。電動、油圧、セールの進化もあります。その助けもありますがデイセーラーの功績はセーリングという基本的な性能に特にスポットを当てて進化させてきた。それによって大型サイズも生まれてきた。もはやデイセーラーという言葉から受けるイメージとは異なります、昔の固定観念では理解出来なくなりました。ですから、古い概念を一新して真っ新な目で見て頂けたらと思います。

このTALKを書いておりました処にニューモデルイーグル58の発表ニュースが来ました。世界は一体どうなっているんだろう?何だか日本だけが置いてけぼり?世界はどんどん進んでいます。


ところで随分昔のアメリカのヨット雑誌に”デイセーラーの登場はセーリングに対する新しいアプローチをもたらした”と書かれていました。解ってたんですね彼らは。デイセーラーがそれ以前のデイセーラーとは異なる次元にある事を。流石はヨット先進国、見る目が違いました。”セーリングに対する新しいアプロ―チ”これがデイセーラーがもたらした功績です。


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