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まず強調したい事は、ヨットは長持ちです。20年、30年、40年、50年、どのくらい持つかは分から無いがもっと長持ちするでしょう。但し、ちゃんとしたメインテナンスが施されていく事が条件です。これは何度も言われてきた事誰もが承知していると思います。ところが実際はそうもいかない。
最近ですがちらほら出てきたヨットで30年オーバー、40年近い中古艇の売りが出てきました。こういう古いヨットの問題は何かと言うと、船齢が問題ではありません。メインテナンスが問題です。メインテナンスと言ってもいろいろありますが、例えばこのヨットを売りに出すとした場合、メインテナンスが良ければ問題は無いのですがこれが良くないと販売する為にはメインテナンス費用がかかります。そのコストが半端ない時これ迄のメインテナンス次第ですが、そのコスト以上で売れるか?つまり販売価格にかかるメインテナンスコストを上乗せてでも売れるか?という問題です。高くなりすぎる場合、オーナーの手取り価格を下げざるを得ない、もっと悪い場合はマイナスになる可能性もある。そうなると売れないし、だからと言って廃船にするにも費用がかかる。
今後、そういうヨットも出てくるかと思われます。この解決策は簡単な話、日頃からメインテナンスをしておく事ですね。わかっちゃいるけどついつい疎かにしてしまう。そしてこの問題の解決策はメインテナンスがされればされる程に高い値段がつけられて市場がそれを受け入れるという事が必要です。まあ、いずれはそうなってはいくと思います。そうなってこそ市場が成熟したと言えるのではないでしょうか?要は長期に渡り少しづつメインテナンスを施していくこと、自分自身も気持ちよく安心して乗れますし、売る時にも売りやすくなる。
この事は欧米でもかつて経験してきた事ではないかと思います。そして同時にレストア艇の価値も認められていく。ヨットは長く持つものだけにそうなっていくだろうと思います。
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