第十五話 デイセーラーの旅


      

普段はセーリングを楽しむも、年に一回ぐらいはちょっと旅に出たいと思うかもしれません。もちろん、デイセーラーで充分行けます。もし、デイセーラーが昼間の日帰りしかしないのなら、航海灯なんか設置されている必要が無いんです。

ただ、キャビンは広くは無い。だから、何日も連泊するには狭さを感じるかもしれません。でも、旅先でホテルと併用すれば快適です。デイセーラーの旅は、大航海を想定しているわけでは無い。でも、我々の楽しみとしての旅は充分まかなえると思います。それに旅先でも快走が楽しめます。

そう考えると、確かに別荘にはならないだろうが、使い勝手は非常に高いんです。まず、シングルハンドでもセーリングができるという事は二人でも三人でも良いわけで、帆走性能が高いですから本気でやるセーリングに面白さを感じ、日常をより楽しめる。もちろん、お気楽ピクニックなんかは難なくこなせる。そして、そのうえで、旅もできるとなると、多くの用途をカバーしているわけです。

ただ、別荘にはならない、長期の旅にはならない、大人数にはならない、その代わり、普段のデイセーリングが他のどんなヨットより気軽になれて、高い帆走性能を楽しめるという事です。いつでも、その気になったらスイスイとセーリングを楽しめる。それが何よりではないでしょうか?

例えば、一週間の旅は結構な時間的余裕があり、6泊7日。2,3泊をヨットに泊まり、残りをホテルとしても良いし、レストランで食事して、ヨットは寝るだけという方法もあり、より快適な旅を考えます。旅から旅の連続では無く、旅先での散策も楽しみつつ、現地でのデイセーリングもやれば、環境も違うし気分も変わって、これは結構楽しめると思います。そう考えると、デイセーラーで充分旅も楽しめる。

写真はイーグルの38フィートですが、もちろん、アレリオンの28フィートだって同じ事が言えます。



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