第七十四話 デザインで選ぶ



      
ヨットデザインはコンピューターで行われます。そうしますと、誰がデザインしても、そのコンセプトが同じであれば似てくる傾向にあります。 だからと言って同じになるというわけでは無く、同じコンピューターデザインでも、デザイナーのアイデアが少しそこに盛り込まれていきますから、同じにはならないんですが、ただ、そう極端には違うわ無いような気がします。 スピードなんかですと、その究極の処で違いはあるだろうとは思います。

さて、何を言いたいかと申しますと、究極では違っても、一般的な使い方としては大差は無いだろうと思います。ただ、もちろん、造船所のレベルというのもあるのはありますが、工法等を鑑み、まあ、大きな差は出ないだろうと思います。という事で、細かい事は別にしても、好きなデザインで選ぶという事で良いんではなかろうか?

例えば、クラシックデザインを好まれる方は、超速いヨットを求められるわけでは無いと思います。クラシック系のデザインでは排水量がややモダン系に比べると少し重めになって、水線長も短くなりますから、見ただけでも、極端に速いという感じはしません。 逆に、モダンデザインを好まれる方は、意識的にも無意識的にも速いヨットを求められていると思います。そのデザインがスピードを感じさせてくれます。

という事で、まずは好きなデザインから入って、候補を絞り、その中から、各データを比較してひとつを選ぶ。感性から入って、最後はデータを判断する理性で選ぶ。そういう事で間違いない選択ができるのではないかと思います。 自分の感性こそが自分自身を最も知っている。そこに正直に従えば、自分にピッタリのヨットを選ぶ事ができるのではなかろうか? 理屈じゃ無くて感覚的に気に入る事は重要だと思います。

下の写真はアレリオン28、造船所標準仕様価格はUS$146,895です。
        

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