第七十五話 自由自在感を楽しむ



      
セーリングが最も面白いと感じる時はどんな時なんでしょう? 恐らく、自由自在に操船できてる時ではないかと思います。 それは何も難しい高度なレベルである必要は無く、今の自分の技量において、それを使いこなせる処にあるのではないかと思います。

セーリングは初心者レベルでも、上ったり下ったりする事ができます。高度なレベルというのは、その上りや下りに、より洗練していく事であり、初心者だから上れないとか下れないとかがあるわけではありません。という事は、今の自分の技量でできる自由自在感を感じて楽しみ、さらに、技量を上げていく事で、より高度なセーリングを楽しんでいく事ができる。

高度であるという事はより繊細であるという事になると思います。つまり大きな違いでは無く、小さな違いです。その繊細な違いが解るようになると、それがまた面白くなる。よって大雑把なセーリングがより緻密さを持つようになり、それを自分が感じ取る事ができるから面白くなるんだろうと思います。それは微軽風の時だけ発揮されるのでは無く、いついかなる時でもその繊細さが、自然に解る。解るから面白くなる。

そして、このセーリングのベースになるのが、ヨットの性能という事になります。 セーリングのベースにどんな性能のヨットを持ってくるか? 考えただけでも楽しくなります。見た目のデザインと性能を検討して、セーリングを軸に自由自在を楽しめるようになると、これ以外のピクニックや宴会だって、もっと楽しめるようになると思います。何しろ、気持ちのベースが違ってきます。

        

次へ       目次へ