第九十五話 デイデーラーだってこんな事もできる

現在、ノンストップで太平洋横断中のデイセーラーがあります。多分、6月末頃に、日本に到着します。ヨットはアメリカのハーバー29です。デイセーラーがデイセーラーという名前にしたのは、目的をデイセーリングにおいて、クルージングよりも、セーリングに重点を置いているからです。船体は強く造ります。上質のセーリングを味わうには、硬い船体が必要ですから。だから、太平洋横断だって、できると証明しようという話です。

今回の冒険は、デイセーラーだって太平洋横断ができるという事です。ただ、何度も言いますが、外洋クルージングを目的に建造されたヨットでは無く、ハルが硬いのは、セーリングの質の向上を目的にしたからです。

  ハーバー29
  サンフランシスコから
  日本まで、ノンストッ
  プで、セーリングし
  て来ます。

  到着は6月末頃
  まずは横浜に入って
  その後は福岡にやっ
  てきます。そして
  販売予定です。
  





さて、もうひとつ、イタリアからはディナミカ940というデイセーラーもやってきます。ただ、こちらは、貨物船で運ぶ事になります。乗っては来ません。このヨットもデイセーラーが基本コンセプトです。でも、このヨットのパフォーマンスはレーサー並です。非常に船体は軽く、でも、強く造られています。セールはもちろん、今時のスクウェアートップメイン、でも、ジブはセルフタッキングジブです。
どんなにハイパフォーマンスであろうとも、デイセーラーはシングルハンド仕様を前提に考えます。

デイセーラーは外洋を走り、レースを走り、でも、基本はシングルハンドにおけるでデイセーリングです。つまり、デイセーラーでやれる事は多い。でも、基本的に、外洋艇では無いし、レーサーでも無い。デイセーラーなのであります。だから、どんな仕様だろうが、シングルハンドは外しません。

デイセーラーを何に使おうが、オーナーの自由ですが、でも、基本コンセプトは、質の高いセーリングとシングルハンド仕様なのです。それは、日常において、セーリングを楽しむ事を前提にしているからです。それがレーサーと同じようにセーリング重視でありながら、基本的に違う処です。レースをする為に造っていない、セーリングを味わうのが目的です。

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