第四十八話 ヨットライフの発展

ヨット始めて、ある程度乗れるようになって、その後、どう発展させていくか?この発展が無くなりますと、刺激が薄れますから、当然、乗る回数も少なくなっていき、停滞という状況に陥ります。まるで、デフレのように。それは徐々に進むので、なかなか気づかないかもしれません。気がついたら、今年は全く乗らなかったという事もあるかもしれません。デフレは恐ろしい病気です。

それで、ヨットを楽しむには、より充実したヨットライフを実現するには、常に発展し続けなければならないと思います。それは、これまで書いてきました、楽しむ事と学ぶ事の両方を取り入れる事ではないかと思います。楽しむ事ばかりを考えますと、案外、そのうち乗らなくなる可能性は高いのではないかと思います。思うとおりになる事ばかりでは無いからです。それで、発展、進化が欲しい。それは学ぶ事の要素がある事かと思います。

それはいろんな事に気付く事と言えるかもしれません。気付いて、疑問を持つ事かもしれません。そして解決する事。ここには、個々人の姿勢次第という事になると思います。ちょっとした事に気付く事、なる程と思える事があると、それが進化を促す事になります。

という事は、ゆったりぼ〜っと乗る事もあるでしょうが、真剣に乗る事もある。ちゃんと意識しておく事がどれだけ重要で、今後のヨットライフに繋がっていくかという事が解ります。乗り方、走り方、使い方がどんなであろうと、進化、発展しなければ、沈滞ムードのデフレに陥ってしまいます。これだけは避けなければなりません。楽しみ方は人それぞれですから、その自分の楽しみ方において、学ぶという事が不可欠だろうと思います。

セーリングしながら、先の事まで考える事もありますが、割合的には控えて、今直面している場面に集中して、その変化を感じ取る。集中しないと学びは少なくなりますから、今のセーリングを十分に味わう事が大事で、そこから発展していくのではないかと思います。常に、基点は今ここからという事になると思います。別に、セーリングには限りませんが。学びがある事が面白さである事、そう思える事が重要なポイントではないでしょうか?

ところで、話は違いますが、今、日本が直面している経済のデフレは長い。何故、脱出できないんでしょうね? ひょっとしたら、日本中が、今直面しているデフレという問題に、集中して味わっていないからかもしれません。何とかやれているから、目覚めていないのかもしれませんね? セーリングも同じ事かもしれません。経済もヨットライフも、何でも、やるからには発展するか衰退するかのどちらかではないかと思います。そこに留まる事も衰退に繋がっていく事になると思います。

次へ       目次へ