第三十三話 デッキサロン

最近ヨーロッパで少しづつ増えてきているヨットのタイプです。ヨットのキャビンは潜り込むような感じがありましたが、サロンの全周に大き目の窓があって見渡せる。解放感たっぷりであります。
イギリスにムーディーという会社があり、そこから45DSというモデルが出ています。初めて見た時は、何だこりゃ?てな感じでしたが、私の予想と違い、結構人気があるようで、今度は62DSが出るようです。

 

コクピットはご覧の通り、そして床の高さが少し高い仕切りを越えると、サロンと殆ど同じ高さです。
メインファーラーはもちろん、電動ウィンチ、バウスラスター、スターンスラスター、等々。キャビンはシティーマンション、それにレージーセーリングと表現している雑誌もありました。既に30数杯が売れたようです。

従来のキャビン拡大が、幅を広くし、さらにフリーボードを高くしてきました。その限界に来たのか、全く新しいスタイルで、家に居る時の寛ぎをヨットに実現という具合だそうです。別に、このヨットを批判したいわけでは無く、ヨットはさらに新しい路線が出てきた。新しい路線というより、従来路線がさらに新しいデザインででてきたという感じです。このヨットに限らず、他の造船所からも、ここまでは行かないものの、キャビンに全周の明るい窓を配したヨットが出てます。RSというレイズドサロンとか。

もっともっと心地良く。そういう路線、セーリングするも力は不要で、ボタンひとつで簡単に。この豪華なキャビンを楽しみ、クルージングを楽しむ。そういう路線です。ヨットに寝泊り、パーティーにOK
いかにもヨーロッパ人らしい。さて、日本にはどうでしょうか?使いこなせるでしょうか?

選ぶのは個人の勝手ですから、他人がとやかく言う事ではありません。欧米はますますこういう、キャビン拡大路線に進むのか?これに比べたら、デイセーラーの路線は真逆です。そういういろんな選択があるのは良い事でしょうね。セーリングを取るか、キャビンを取るか?

そういう遊び方もたまには良いなと思います。でも、個人的にはセーリングの方を取りたい。通常はセーリング、たま〜に、誰かのヨットでクルージング。自分勝手な話です。こういうヨットで、みんなで酒飲んで、騒いで、楽しいに違いないのです。パーティーにはもってこい。でも、いつもいつもパーティーてなわけにはいきません。そういう時はじっくりセーリングを味わいたい。難しい選択かもしれませんね。2艇あれば理想的なのでしょうが。

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