第五十七話 デートセーリング

デイセーラーのセーリングはシングルが可能です。それもかなりポテンシャルが高い。それを自由自在に操るのは気持ちがいいものです。そしてそれが可能になったら、彼女とデートセーリングとしゃれこむのもなかなか良い。まあ、こういう事ありませんが。でも、もしチャンスがあれば?

別に彼女でなくても、誰でも良い。気の合う友達を誘ってのセーリングを楽しまれたら良いと思います。だいたい、遠くに行かない限り、キャビンなんてそんなに必要ではありません。そんなに必要でないなら、低くして重心を下げた方が良いし、風圧面積も減るので良いし、ボリューム感が減って、気軽さも増してきます。気楽になれれば、気軽に出せるので、頻度は高くなります。それに対して、コクピットはある程度は広い方が良い。殆どはこのコクピットで過ごすわけですから。そういうわけで、デイセーラーはそういうデザインになっています。デートセーリングにはピッタリなのです。

どんなヨットでも4〜5人も乗れば、コクピットは一杯になり、それ以上乗っても座る場所も無くなる。かといってキャビンに居たのでは楽しくありません。それで遠くまで行って、何泊もするのなら、キャビンは活きる。キャビンはその為にある。

シングルハンドのデイセーリングに、時折はデートセーリングを混ぜ、1泊か2泊ぐらいのクルージングを混ぜ、気楽なレースを混ぜる。もうこれだけで、かなり面白いヨットライフを持つ事ができます。それにもうひとつ、季節の良い今の時期には、ヨットに泊まってみる。それなら、コクピットでおおいにビールやワインが楽しめますね。キャビンは寝るだけです。コクピットの方が、実はキャビンより使い勝手が良い。

 

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