第八話 デフレ脱却?

今年になって、円高が円安方向に向かいました。輸入している我々業者としては、輸入価格が上がりますので、良くは無いのですが、でも、日本全体の景気が良くなることは決して悪い事ではありません。さらに、株価も上がり、世間の雰囲気は良い方向に少し動いてきています。実際に、景気の良さを感じるわけではありませんが、でも、雰囲気としては悪くないと思います。

さらに、富士山が世界遺産に登録決定し、これまたさらに、2020年の東京オリンピック開催が決定し、風は追い風が吹いてきたかな〜? これでデフレ脱却に成功しなければと願います。 おっと、この10月の消費税問題がありました。さあ、どういう決定を下すのか?

東北復興に際して、建設会社の手が回らないという話があります。それゃあそうでしょうね。この長いデフレで、倒産した会社も多かったし、リストラも当然やってきたわけですから、急に仕事が増えても、人手が足りない。投資しても、復興後はまたどうなるかを考えたら、そんなに投資は増やせない。 でも、オリンピックが決定して、少し長期ビジョンが出てきたかな?

物価は安い方が良い、と思ってきたが、実際に不動産が下落し、諸物価が下落してくると、とんでもない事がわかりました。倒産は増えるは、リストラは増える。この期間に、日本の構造が壊れてきた感じがします。おまけに、重要な事は技術大国日本の技術が継承されていかない。資源の無い日本は技術で生きるしかないとか言いながら、その技術さえも失われていくようでは、途上国への道へ進んでいるとしか言い様が無い。このままでは、そのうち、高層ビルを建てる技術とか、造船大国だったその技術等が失われていくかもしれません。もう造れなくなりましたとか、そんなの有り得ないでしょう。

ところが、今年になって、その風向きが変わってきた。流れとしては良い感じではないでしょうか?
ヨットは日本全体に対しては、あまりにも小さいが、でも、日本全体が良くなっていけば、マリン業界も良くなるはずです。

オリンピックで、2020年迄の流れは作れるようになってきた。操縦さえ間違わなければ。そして、オリンピック招致でも言われた”おもてなし” という事に関しては、世界一ではなかろうか? そうやって、観光客をオリンピック後にも増やしていくチャンスでもあります。

そう言えば、ローカルの話ですが、9月15日に、福岡でタモリカップが開催されます。80艇ぐらい出るそうで、かなり大きなイベントになりそうです。これも良いニュース。一応、参加させていただく事にしておりますので、またご報告したいと思います。

という事で、これまで長い、長いデフレで苦しんできましたが、これから良い日本になりますよう願っております。まずは気持ちから。ヨットをもっと楽しんで行きましょう。

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