第六十二話 デイセーラーのイメージ

日本ではまだまだのデイセーラーですが、欧米ではかなり広がってきております。20数年前に始まったアレリオンから、今日では、ぱっと思いつくだけでも20数社の造船所がデイセーラーコンセプトのニューモデルを建造しています。

一般的なヨット、沿岸クルージング艇が大型化していく中で、セーリングを中心にしたヨットが増えていくのも当然です。要はキャビンをどのくらい重視するかの違いですから、その使い方に、欧米でも変化が見られます。それは別荘的なヨットから走って楽しむヨットへの変化だと思います。

現在の大型化したクルーザーでも、できるだけ簡単に動かせるような装置が出てきております。しかし、セーリングそのものとしては同じ様であり、実は全然違います。キャンピングカーとスポーツカーぐらい違うと思います。

デイセーラーのイメージは美しいヨットを格好良く乗る。それで、セーリングそのものからグッドフィーリングを得ていく。遠方に旅をするとか、キャビンを別荘的に使うとか、そういうイメージはありません。ただ、ハイパフォーマンスヨットをシングルで容易に乗りこなす処に価値を見出します。

ヨットに実用性を求めると、別荘的使い方や旅の事が頭に浮かびます。しかし、実際にそういう使い方でおおいに楽しんでおられる方は少ない様に思えます。現実には、デイセーリングが最も多い使い方なのではないかと思います。ならば、そこを充実させて楽しむという考え方は当然の流れではないでしょうか?

ただ、個人の好みというのは理屈ではありませんので、でっかいヨットが好きだという方も確かにおられます。ただ、そのでっかいヨットからデイセーラーへの移行も欧米では多い様です。

デイセーラーのイメージは、シングルハンドでスイスイです。ひとりでもOK,ゲストを招いてもOK,気軽なセーリングです。その中にはピクニックもありますし、真剣セーリングもあります。それはオーナー次第でどちらにでもなります。また、レースだって楽しめる。要はセーリング主義なのであります。セーリング主義になりますと、ただ走れば良い、速ければ良いとはいきません。いろんな処にフィーリングを得ます。

今日ではいろんなデイセーラーが出てきました。是非、御自分に合ったデイセーラーを見つけて頂きたいと思います。そのヨットの運動性能ももちろんですが、そのデザインの美しさも重要で、それもデイセーラーの特徴のひとつかと思います。

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