第九話 デフレ脱却?

選挙が終わって、新政権の政策に対して市場がちゃんと反応し、株価は上がって、円安も進行しています。このまま行けばデフレ脱却できるかな? という期待感があります。ヨットは輸入していますから、円高の方が有利に働くわけですが、いかんせん景気が悪い。景気が良くなると円安になっていく。まあ、どちらが良いかと言えば景気が良いに越したことはない。

長い長いデフレで、専門家がたくさん居るのになんで日本だけがこんなことになるんでしょうか?しかも、失われた15年とか言われます。こんなに長く、信じられない気持ちです。それで、やっと政策が変わりつつあります。何でこんなにかかるのか?専門家は何をしていたのか?と怒りたくもなります。

しかし、冷静に考えてみますと、専門家でさえ間違うというのが答えかな?意図的で無いとしたら。
専門家は専門家であるが故に、いろんな知識があり、それによって惑わされてしまうのかもしれません。単純な事も難しくしてしまうのかもしれません。という事は専門家の言う事だからと鵜呑みにするのは危険であるという事になります。

つまり自分で考える必要がある。それが習得する最も良い方法であります。知らないながらも、知識を増やしながら、自分で考える。だから、その事が自分の身につく。ただ知っているだけとは全然違う、自分のものにできる。それが知識の醍醐味かもしれません。

そして、その考えの基、実践していけば、今度は感覚としても身につく。そうやって、長い事やっていけば、ヨットとの一体感さえ感じられるようになるかもしれません。そんなもん、目をつぶっていても操船できるという感じ?

決してプロのように上手く無くても、この一体感を得られるというのは、これほど面白さを得られる事は無いのではないでしょうか?これがいつか、味わってみたい究極の感覚かもしれません。

デフレ脱却というテーマから脱線してしまいましたが、デフレはヨットで言えば、自分の腕や知識や感覚がヨットに追いついていない状態かもしれません。それが長い経験の末、追いついてきて、ヨットを少し追い越す感じはややマイルドなインフレかな? それがもっと過ぎるとと、買い替えて、もっと性能の高いヨットにしたくなるかもしれません。ちょっとこじつけた感じになってきましたが、いろんな経験をしてきた結果、経済もヨットも、ややマイルドなインフレぐらいが最もバランスとしては良いのかなと思います。

ややインフレはやがてはもっと違う世界を見たくなる流れを造る。もっと性能の良いヨットと思うかもしれないし、或は今度はクルージングかもしれないし、また或は、全然違うスタイルになるかもしれません。つまり、マイルドなインフレは、常に成長を目指すという事になると思います。それをやめた途端に面白さは消え失せる。それはデフレでありますね。ですから、デフレはやっぱりいけません。デフレ脱却であります。

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