第二十一話 海の力

何か気がかりな事がありますと、なかなか集中できずに、リラックスもできません。しかし、マリーナを出てしまうと、不思議と陸上の気がかりが無くなって、少なくともその間は忘れる事ができます。
と言っても、その気がかりが解決するわけではありませんので、陸上に戻れば、再び、それに対処しなければなりません。

しかし、一旦忘れる事で、気持ちはリフレッシュして、場合によっては何かの解決策を思いついたり、或は、その気がかりがこれまで思っていた程大きいとは感じなくなったり、何とかなると思えたり、やっぱりなんらかの変化をもたらす事もあります。

解決策を考えて、何か思いつくならそれで良いのですが、そうで無ければ一旦忘れてしまう事も必要かなと思います。それで、海は格好のフィールドではないかと思います。そして、ヨットは格好の手段ではなかろうか?

陸から離れてしまえば、もうどうする事もできません。いかなる対応もできません。本当だったら、携帯電話も無い方が良いのかもしれません。しかし、一旦海に出れば、自然と頭が切り替わらないでしょうか?そこが海とヨットの力であります。

あの天才、アインシュタインもセーリングを楽しんだとか。楽しみは他にもあるでしょうが、陸上に居る限り、なかなか切り替えられない。でも、海に出て、岸から離れていきますと、別の世界に入ってしまう。それがリフレッシュさせてくれるのかもしれません。

気分が良い時も、悪い時も、海に出てれば、リフレッシュしてくれる。そんな効用もあるかと思います。だから、定期的にでも、マリーナに行って、セーリングを楽しんでくるというのは、実に良い効果をもたらすのではないでしょうか? その効果だからセーリングをするというのは、ちょっと違いますが、まあ、そういう事もある。

従って、陰につけ陽につけ、セーリングを遊んで頂きたいと思います。セーリングは遊びですが、単なる遊びには留まらない。でも、効果を狙うのでは無く、結果的にそうなるという具合がよろしいかと思います。

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