第十一話 エレクトロニクス

最近、たま〜にですが、AISについて聞かれる事があります。これは他船の位置やスピード、走っている方向等をモニターに映し出して見る事ができるというもので、夜間とか、霧が濃い時とかに役立ちそうです。でかい本船なんかは義務付けされており、ヨットなんかは任意ですので、まだ、設置していない艇が多い。ですから、今の処、航行中のヨット、ボートの全てが映し出されるわけではありません。

AISの受信機を設置して、対応GPSプロッターに接続すれば、GPS画面に他の艇が三角マークで映し出されます。さらに、各艇の船名とか緯度経度とか、スピードとかも確認する事ができます。これで衝突を予防しようという話です。

受信だけですと、何も登録等は必要ありませんが、自分のヨットのデータを送信して、相手側に知らせようと思いますと、送受信の機器と登録が必要になります。こういう装置が将来は当たり前の時代が来るのかもしれません。クルージングをされる方には役立つかと思います。

時代は益々エレクトロニクスの時代。GPSだけでも画期的だとは思いますが、それにAISとなれば、さらに安全性は高まる。さらに、インターネットが繋がって、行き先の情報等が解るようになりますと、さらに便利で安全であります。クルージングをされる方々にとっては、ますます便利ですから、旅をもっと気楽に楽しめるようになります。ただ、これも使いこなすのも大変になるかも?

機器類は非常に多くのデータを得る事ができます。しかし、携帯電話もそうですが、なかなか全部を使いこなしきれない。使う側の問題かもしれませんが、たくさんのデータよりも、簡単操作の方が嬉しいような。

こういうエレクトロニクスに欠かせないのがバッテリーであります。電気は文明の象徴のような感じになってきました。ヨットがいかにセーリングだとはいえ、エンジンだってバッテリーは欠かせません。それに最近では電気モーターも欧米では出てきています。デイセーラーなんかですと、電気モーターでも十分かもしれません。後はバッテリーの充電の問題です。

  この電気モーターは約20HP、それで重量
  は42kgと軽い。また、セーリング中は、プロ
  ペラが回転して、それでバッテリー充電もす
  るとの事。まあ、これが十分なら、充電の
  心配も無くなるのですが。でも、計器の分ぐ
  らいまかなってくれると助かりますね。

  将来はこれが一般的になるかもしれません。
  まずは、デイセーラーからの導入という事に
  なるでしょうね。ただ、日本ではどこでも陸電
  が使えるわけではありません。そこの改善
  も必要にはなっていくでしょうね。

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