第27話 クラシックヨット

ビデオを借りて映画を見たんですが、ジョントラボルタがウッドボートのビルダーの役でした。映画そのもの
はヨットとは何の関係も無いのですが、一瞬ですが、クラシックなヨットでクルージングしている場面が出て
きます。姿の美しいこと、ああいう美しいヨットに気軽に乗れたらいいですね。

何故なんでしょうか、現代の最新のデザインより、こういうクラシックヨットはとても美しく、魅力的に感ずるのは
私だけでしょうか。あまり大きくなく、自分で手入れができるぐらいのサイズを自分で磨き上げ、セーリングする
姿は何とも言えない。大きいだけが良いとは思えない、かえって小さい方が良いような気がします。
それに昔のデザインは船底がフラットでは無く、V字が強く、波がある時でも乗り心地はソフト、重心も低く、安定
した走りです。日本ではこういうヨットの要望は多いのですが、手入れが大変だという事でなかなか購入される
方は少ない。残念です。

私が引退するまでにはこういうクラシックなヨットを手に入れて、老後はメインテナンスとショートクルージングに明け
暮れる。こうなりたいものです。そう言えば先日長崎に行ったのですが、ありました。何と言うヨットかは解りません
が、30フィートぐらいのヨットでした。二人の年配の方が乗られていましたが、実に美しい。

今のヨットはメインテナンスをできるだけしなくて良いように、外装には実に木部が少なくなりました。それに機能的
でもあるでしょう。でも、それだけがヨットの魅力では無い。乗るだけでは無く、美しい姿に造るのも魅力、自分で全
てを知り、手入れし、美しく育て、そしてセーリングを楽しむ。ここまでやると世界は変わります。

海外のマリーナに行きますと、こういうヨットがいくつかはあります。船齢が何年経っているかかは解りませんが、
磨かれたチークデッキに木部はニスがたっぷり塗られ、こうなってくると船齢など関係無い、乗るのがもったいない
ぐらい美しい。でも、これを乗りこなすのです。想像しただけでもたまりません。これもヨットの魅力、日本でも各マリ
ーナにいくつかはこういうヨットが入って来る事を夢にみています。皆さんもいかがでしょうか?

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