第25話 これからヨットを始めようという方へ 4

ヨットに乗り始めるといろいろなベテランヨットマンから話を聞く事になるでしょう。しかし、全てを鵜呑みに
してはいけません。参考にはして下さい。彼らの経験は貴重ですが、必ずしも全てにあてはまるとは限ら
ないからです。他のヨットマンからも話を聞き、試せるものは自分で試す。そして良いと思った物は取り入
れる。こういう姿勢を保った方が良いと思います。以外と初心者の方がユニークなアイデアを出す事もあり
ます。しかし、あまり真剣に悩む事はありません。遊びですから。楽しいこと、安全なこと。これが大事です。

自分のスタイル、乗り方が出てきますね。忙しいので長い時間は乗れないとか、週末はOKとか、長期休暇
が取れるとか、様々です。しかし、デイセーリングを御忘れ無きよう。

例え、長期休暇が取れても、年に1回か2回程度、年に殆どは日帰りセーリングになります。例え、引退した
方でも、そうそうしょっちゅうはロングクルージングには出ていないものです。ですから、日帰りデイセーリング
をいかに楽しむかを中心に考えてほしいものです。それも早朝から出て、目一杯夕方までなど思わず、1時間
でも2時間でも良いではないですか。夏なら仕事帰りにでも可能かもしれません。真夏は暑くて、夕方の方が
快適だと思うのですが。とにかく、しょっちゅうマリーナに行ってヨットに接してください。

それにヨットはメインテナンスが欠かせません。何をするか?まず掃除です。いつもきれいにしておきたい。一旦
汚くなると次に乗る時に嫌気がさしてきます。それに掃除をしているといろいろな所に注意が向き、事前に故障
や傷などが発見できます。エンジンをクリーニングしたり、オイル交換、木部の手入れ、機器類がちゃんと作動す
るか、水漏れはないか、こういう手入れをしていくと何年たってもヨットは美しい姿でいられます。できるだけ自分
で手入れする事を習慣にして下さい。それだけヨットに詳しくなり、いざという時には自分で対応できます。
エンジンが錆びだらけのヨットもあれば、ピカピカのもあります。できればきれいなヨットに乗りたいじゃないですか。
それにその方が安心です。自分で手入れをしていくうちに、自分のスタイルがますます深まってきます。たまには
手入れの日としてあちこち扱ってみてはどうでしょう。大切な事は手入れも楽しみのひとつだという事です。ヨット
は車と違ってローテクです。見て、考えていけば解る事が殆どです。それに長持ちする度合いが全く異なります。

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