第百話 今すぐやろう

長い長い話に賛同していただいたなら、もしそういう方がおられるなら、今すぐ、自分のヨットで試して見てください。大きなヨット、小さなヨット、いろいろあるでしょうが、とりあえず、今あるヨットで、デイセーリングに集中してセーリングをしてみてください。できる方はシングルで、ある期間やってみてください。そしてどう感じるかです。

セーリング自体に全神経を集中させて、2,3時間走ってみると、どんな感じがするか?もちろん、風の無い時、吹いた時、いろんな状況がありますから、すぐに答えは出無いと思いますが、ワンシーズンでも、やって見て下さい。それで感じた事を、次のステップにしていけば良いと思います。
頭でいくら考えても答えは出ません。実際にどうこう考えるより、実行に移す事で、それが実感として答えが返ってくると思います。それも1度や2度で無く。良い時も、悪い時も全部含めて、面白いと感じるかどうか?デイセーリングの時はセーリングに集中してみる。より良いセーリングを目指すその為により知識を得、メインテナンスにも気を配る。自分のヨットを隅から隅まで、全部知る。
そう意識して、今シーズンセーリングしてみることをお奨めします。

面白く無いと思われたなら、また元に戻せば良いわけですから、簡単です。

ヨットは高いか安いか、見かけが良いか悪いか、サイズはどうか、キャビンは広いか狭いか、これらもみんな重要ですが、最後は乗って、どう感じるかです。それが最終評価です。これは見ただけでも解らないし、ちょっと乗っただけでも解りません。ですから、最も大事な所は想像するしかない。
でも、それは根拠の無い想像では無く、自分の今のヨットを乗り込む事で、それが基準になります。そうしたら、ある程度はわかってくると思います。自分の今のヨットに比べて、重い、軽い、セールエリアはどうか、水線長はどうか、船型は、キャビンは、今のヨットを乗り込む事で、どこがどうほしいかが解ってきます。すべては相対評価ですから。

初めてヨットに乗る方は、想像もできないですね。それは仕方無い事です。それで何を選ぶかは、やはりピンと来た物と言いますか、少なくとも見かけか何かひとつ気に入った部分はあった方が良いと思いますね。それが合うかどうかは一定期間のらなきゃ解りません。でも、ある程度の基準はあります。ですから、本当に見つけるには、その次へのステップとも考えられます。最初のヨットに乗り込めば、自分とヨットの関係が良く解るし、乗らなきゃ、次も同じでしょう。

結局、どこかで、自分のヨットにワンシーズンでも乗り込む事が必要でしょう。そうすれば、これからの指針が自然に解ってくる。でないと、いつまでも、使わないヨットを何度も買い換えてしまう事になります。或いは、桟橋に係船したまま、魚の棲家を提供している事になります。魚にとっては良い隠れ家ですから、役には立ってる事になりますね。マリーナも支払いを受けれますから。でも、オーナーはヨットから受け取るべき経験を、受け取らずにお金だけ払ってる事になります。それでも構わないのであれば、それで良いですが。そういうヨットはトラブルがあっても解りませんから、販売業者も良いですね。助かります。オーナー以外はみんな良い。

でも、変ですよね。こんな事長く続かない。やっぱりオーナーが楽しむ事、これが事の出発点にないと全ては良い循環にはならないです。是非、行動してください。

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