第七十話 老人と海

   
   

誰もがいつかは老人になります。体力や反射神経が衰え哀しいかな自分自身でもそれが解ってくる。仕事を引退したらのんびりしたいなんて言う方は多い。でも、本当にのんびりばかりしてしまうと社会から離れた身なので過去の地位や名誉にすがり、周囲に嫌な空気をまき散らしてしまうかもしれない。傍は何も言わないかもしれないが、とてもこれは幸福とは言えないだろうと思います。

老人にだって夢がある。趣味でも地域のボランティアでも何でも良いが、目的に向かって何かを一生懸命やる事で再び蘇る。この時、もはや何者かになりたいなんて思わないし、何らかの成果を上げなければならないなんても思わない。まさしく自由の身、何ものにもとらわれずしたい事を一生懸命やります。この方が幸福感を得られるのではないかと思います。

若い時に経験がある方はもちろん、これから始めるのでも構いませんが、やりたい事の対象のひとつとしてセーリングをお勧めしたいと思います。基本的な走り方、名称を覚えるにも時間がかかるかもしれないがそれでも構わない。時間はあります。でもそれは最初だけで乗り続ければ慣れてきます。若い人よりちょっと時間がかかるだけです。そこでセーリングを覚え最も簡単な操作で自由自在を目指し、慣れたら少しづつセーリングの妙を味わっていく。

意外にセーリングは簡単です。但し、奥は深い。それがみそです。これでどこまでいけるかは気になんかしないで良い。自分の流儀で学びながら少しづつ自由自在を手に入れる。夢中になれたら最高です。レースの勝った負けたは関係ない。旅でどこまで行った何てことも関係ない。近場だろうがでも広いフィールドで思う様に走らせられたら最高じゃないでしょうか?あくまで自分のスタイルを貫いていきます。夢中になります。これぞ幸福と言えるのではないかと思います。のんびりしてたって幸福にはなれない。老人と海の主役になってみては如何でしょうか?

老人が集まれば健康の話ばかり。足が痛いの腰が痛いの云々ばかり。実につまらない。つまらない話で盛り上がってもつまらないものはつまらない。不幸な話で盛り上がるなんてのは不幸です。そこに自分が夢中になってる話ができると空気は変わりますね。本当はみんな面白い話をしたいんじゃないだろうか?でも、つい老人だからと周囲も自分自身も認めてしまう。みんな不幸になりたいのかな?そうじゃ無いでしょう。老人だってカッコよく生きたい。

健康も大事、でも心配ばかりしていると心が健康で無くなるかもしれません。できるうちにやりたい事やりましょう。それが健康への一番の薬になるかもしれません。ただ生きてるだけじゃあ無いんですから。


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