第七十話 デイセーラーにライフラインは必要無い


      

デイセーラーにライフラインが無いのは何故か? なんてたまに聞かれる事があります。でも、結論から言うと、ライフラインは必要ありません。まあ、あっても良いですけど。全てのデイセーラーはライフラインを標準仕様とはしていません。オプション設定にしているには、無くても問題無いからです。そして、殆どの既に進水しているデイセーラーが設置してはい無いんです。

実際に乗ってみると解りますが、これまで一度も必要性を感じた事は無いですね。重心が低い事、コクピットが深い事、それに、全ての操作において、コクピットから全く出る必要性が無いので、十分安心して乗っていられます。以前、ロカールのレースに参加した時ですが、風速が12m程度で、レースは中止となりましたが、その時、リーフはしていましたが、全く不安無く、それどころか余裕で、しばらくはセーリングして帰った事があります。

という事で、デイセーラーにはライフラインが必要無い。これが無いと乗り降り時に非常に楽で、桟橋とデッキの段差は、階段で1段程度ですから、飛び降りる必要無いし、ライフラインに足が引っかかるなんて事も無い。もちろん、コクピットフロアーは低くても、ちゃんと自動排水ですから、雨水が溜まるなんて事は毛頭ありません。もちろん、ライフラインを設置しても良いんですが、無くても全然かまわないという話です。

但し、これまでに2艇、ライフラインを設置した事があります。それは自分だけでは無く、子供を含めた家族を乗せるからという事が理由でしたが、その必要性も、結果的には無かった様です。

ついでながら、デッキがが低い事を心配して、強風で大きくヒールした時に、コクピットに海水が入らないか?と心配される方もおられます。これも、全く心配無用で、そんな事は一切ありません。デッキが低くても、海水が入るようなヒールにはならない様にできてます。じゃなきゃ、誰もオーナーにはなりませんよね。

また、デッキが低いという事はコクピットの位置も低い、それはつまり、コクピットに座って海面に近いという事ですから、それが感覚的に面白く、スピード感があります。これが意外に楽しさを演出してくれます。


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