第六十六話 人工チークデッキとその可能性


      

最近、徐々にですが、本物のチークに代わって、チークデッキに人工チークを採用する造船所が増えてきています。その理由は本物のチーク材が減少し、高価になってきている事、メインテナンスが大変になる事、それに対し、人工チークデッキはメインテナンスが、より簡単なんだそうです。

上の写真は人工チークデッキです。これは結構前からあったのですが、当時では、見た目が安っぽかったし、年数が経つと紫外線の影響かと思いますが、変色していました。この点、この人工チークは紫外線に強く、変色もしないと聞きます。

特に、ヨーロッパのモダンデザインのデイセーラーでは、チークデッキにする事が多く(オプションではありますが)、それは見た目が柔らかくなる事もあるからではないかと思います。それと、夏場でもFRPの様に熱くならない様です。今の処は、本物チーク材か人工かの両方を採用している造船所が多く、どちらかを選択出来る様にしている様ではあります。

ヨーロッパでは、これがもっと進んできており、如何に本物チークに近づけるかという事もあるのですが、従来のチークデッキというイメージから抜け出てきています。チークに似せた物だけでは無く、いろんな色があり、ストライプだけでは無く、自由にデザインしたり、さらに、人工チークのメーカーはヨットやボートばかりでは無く、住宅や、そのベランダ、プールの周辺にまで及んでいるそうです。近い将来、従来のチークデッキと同じイメージで見る事から離れて、デザイン性の高い、別のイメージを持つ事になるのかもしれません。

福岡のメインテナンスの業者さんですが、本物のチークデッキもやっていますが、この人工チークデッキの輸入販売を開始されましたので、ご興味のある方は、以下のアドレスから、覗いてみてください。
 https://www.marinetech.jp/esthec/

今後、徐々に、人工チークが主流にはなっていくと思いますね。チークに似せて造った物から、色もデザインも違う物、やがては、それが当たり前のイメージになっていくだろうと思います。メインテナンスが簡単で済むなら、採用したい方は少なく無いかもしれません。


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