第六十九話 新年、明けましておめでとうございます

      
2020年というちょっとキリの良い数字が、何だか例年より新たなスタートの様な気がしないではありません。平成はハード面としていろんなヨットが出てきましたが、令和の時代には、それらを使いこなす事に重きを置き、実質的に使える時代、スタイルはいろいろあるけれど、本当に楽しめる時代になればと思います。いわゆるソフト面です。

当社の基本は今年もセーリング、如何にグッドフィーリングを得るかです。如何に広いキャビン空間であろうとも、固定された空間には進化がありません。やはり、長く面白さを維持し続けるには、進化する対象が必要です。それをセーリングに置いています。そこからグッドフィーリングを得る事です。

グッドフィーリングの要因はセーリングの滑らかさにあるのではないかと思います。それは、ある程度はスピードも必要ですが、決して高速である必要は無く、ある程度のセーリング性能と波に負けない強い船体が必要だと思います。そのうえで自分の操作が滑らかにできる様になり、自由自在を感じれる様になれたら、最高では無いでしょうか?

この滑らかさは、音楽で言うなら美しい音色に相当します。どんなに速い曲だろうと、この美しい音色に勝る事は無い。これはセーリングに限らず、スキューバーダイビングでも、サーフィンでも、スキーなんかでも同じだろうと思います。

しかし、それで終わりでは無く、もっと先にはさらなる繊細さがあります。微妙な変化が解るようになるというのは、それを感じ取れた者だけが知る特別なフィーリングがあると思います。ですから、永遠ですね。

と言う事で、今年もセールフィーリングを第一に、気軽なシングルハンドを携えて、特にデイセーラーには引き続き注目していきたいと思います。当社では、今年、新たなプロジェクトがスタートしようとしています。この事についても、追々、ご報告したいと思います。

では、本年も宜しくお願い申し上げます。2020年が皆様にとり、より良き年となりますよう願っております。

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