１００マイル圏内を自分のヨットライフのベースフィールドにするとすると、デイセーリングから、そこそこのクルージングも楽しめる。２，３時間の時もあれば、泊まりの時もあり、時に応じて使い分けられる。この範囲なら、デイセーラーでも行けるし、この程度の旅なら無理もないのではなかろうか。

旅を考えたら、もちろん、クルージング艇の方が居心地は良い。でも、セーリングを考えたらデイセーラーの方が良い。どっちで行くか？これはあくまで個人の感性の問題という事になる。だから、理屈じゃ無くって、感覚的に選択した方が良いのかもしれない。どっちにより、魅力を感じるか？

どっちから始めたにしろ、行き着く先は決まっている。本来の自分の感性があって、頭で考えたら寄り道する事もあるかもしれないが、最後は行き着く処に落ち着くのでは無かろうか？但し、乗り続けていればの話です。

クルージング艇はセーリングと機走の両方を使って、旅を如何に快適にするかというのが課題では無かろうか？セーリングも楽しめるし、時には機帆走という手段も使う。終始エンジンだけというのありだろう。その旅をどうしたいかに寄る。それと、もうひとつはヨットに泊まるという事をもっと活用した方が良い。その為に、あれだけのキャビンが用意されているのだから。そこまで含めてのクルージング艇なのではなかろうか。

一方、デイセーラーは、セーリングが中心となる。如何に走らせ、セーリングの妙を楽しむかが主である。セーリングを学び、腕を上げながら、上手くなるプロセスを楽しむ。だから、スポーツ的だし、感性はクルージングの感性とは異なる。もちろん、旅する時はクルージング艇と同じです。これだってヨットに泊まれるが、クルージング艇のそれとは違う。

どちらも何でもできるが、クルージングの感性とセーリングの感性とは重きの置き方が違う。どっちが良いかは、やはり感性でしょう。理屈は間違う事がある。一般的にはクルージング艇の方が人気が高い。そういう人達から見ると、デイセーラーはマニアックに見えるかもしれない。しかし、対象が何であれ、マニアックな人程楽しんでいる人達は居ない。ただ、少数というだけに過ぎない。旅かセーリングか？どっちにより魅力を感じます？