第三十九話 イーグル54とその発想 ニュービデオ


      

このサイズ、54フィートもありながら、コンセプトはデイセーラー。この考え方が何とも普通の発想ではありません。54フィートもあれば、普通は内装を凝って、部屋数増やしたり、多くの装備品を設置したい処ですが、それを敢えてシンプルに仕上げて、その代わりセーリングを充実させる。それでこのサイズでもデイセーラーと称する。この発想が粋だなと思います。何と贅沢なという感じがします。

ヨットをどんな風に捉えるか?それによっては、シンプルが良いという事もあります。必要最低限の装備にして、気楽に、でも、最高のセールフィーリングを得たい。このヨットなんかその典型です。大きくたって大勢乗せたいわけじゃない。より遠くに旅をしたいわけじゃない。でも、大きいのはそれなりのセールフィーリングがあります。それを自由自在に感じたい。贅沢ですね〜。

それを少人数で、できればシングルでも簡単に走らせられる様にしたい。そうしたら、どんな時でも対応できます。全てファーラーにして、電動にして、バウもスターンにもスラスターにして、どうにでもできます。有難い時代です。でも、このヨットはそれだけではありません。ハイパフォーマンスを味わえるのです。そこが肝。イージー&ハイパフォーマンスです。このビデオの最後の方に出て来るタッキングを見て下さい。このヨットはセルフタッキングジブではありませんが、それと同じ事を電動ウィンチがやってくれてます。まあ、これはリューマーの電動REVOウィンチのお陰ですが。

コクピットテーブルには、清水のシンクと冷蔵庫が埋め込まれています。真剣ハイパフォーマンスセーリングからお気楽ピクニックまで、54フィートを気軽に遊びます。迫力のあるセーリング、繊細なセーリング、様々なフィーリングを堪能できます。セーリングはフィーリング第一だと思います。

まあ、このサイズは兎も角としても、レースや旅の他、セーリングそのものを堪能したいという方々が増えて来た。このヨットがその証拠です。だから、デイセーラーにもいろんなバリエーションが増えてきました。でなけりゃこんなサイズをデイセーラーコンセプトなんか、これまでの発想ならしませんよね。


次へ       目次へ