第二十六話 セーバー社のフラッグシップ艇


      

 
突然ではありますが、セーバー社の最もでかいボートをご紹介いたします。セーバ 66、今時のこのサイズですから、何でも付いてます。さらに、この造船所はレベルが高いですから、物が良いといのも間違いありません。こんなのはゆったり走っても絵になりますね。でも、データに寄りますと、様々な条件はあるんでしょうが、トップ32ノットとなってます。

このレベルになると言う事ありません。デザイン的に好きか嫌いかで判断して充分です。煌びやかな豪華さでは無く、落ち着いた趣きがあります。そこがアメリカ東海岸北部のトラディショナル。もちろん、オーナーのご意向にも応える姿勢を持つ造船所です。

実は、福岡のマリーナでさえ、こんなサイズが珍しくなくなってきました。時代ですかね。60フィート辺りにでかさを感じていたら、70フィート、さらに80フィートもやって来た。凄いな〜なんて思ってたら、海外から100フィート超えが来て、さらに、マリーナに入りきらないので、博多湾に沖止めしたもっとでかいのが居ます。恐ろしいもので、段々、目が慣れてきます。



下の写真はオーナー用。かなり広い。当たり前ですね、66もありますから。


ヨットは兎も角、ボートの世界はこんな具合です。最近来たクラブスワン50の存在も霞んでしまう。でも、だからこそ、オーナーがどう使い、楽しめるかというソフトが、これからますます重要になるのではなかろうか?ハードは揃った、サイズも、コンセプトも、品質もより取り見取り、これから先は、それをどう使っていくか、運営していくかというソフトの時代に入って行くのでは無かろうか?動かせれば良いだけでは無く、その先の楽しさ、面白さをどうすれば良いか?


実は、より遠くになんか行く必要は無いと思っています。船が大きかろうが、小さかろうが、いつもとはちょっと雰囲気を変えるだけで気分は変わる。例えば、湾をひとつ変える。それだけで風景が変わります。例えば、アンカリングしてみる。いつもとは違う気分になります。そこで、友人達と一晩でも泊まるなら、それは特別感があります。夜の沖で、ゆったりと一杯頂くのはどんな気分でしょう?その他、釣りでも何でも、近場でできる楽しい事、面白い事、ちょっと違う気分になれる事、そういう事を楽しめれば、遠くに旅をする時は、これまた特別気分になれると思います。これはボートに限らず、サイズに限らず、ヨットでも同じ事だと思います。ちょっと気分を変えてみる。


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