第九十七話 チークデッキ


      

写真のチークは人工です。本物ではありません。でも、写真で見る限り良くできてます。チークで最も難儀なのが手入れ、ですからチークデッキは綺麗なんだけど躊躇する方も少なくありません。でも、もし、本当に良い物なら、これからは人工チークデッキが主流になるかもしれません。

人工チークデッキは結構前からあり、PVCの細いストライプの人工チークを張り合わせていました。問題は見た目が安っぽい事と年数が経つと黒ずんできてみっとも無かった。あれから20年ぐらい経って、進化しているのでしょう。そう言えば、この間進水したヨット、チークデッキでは無かったんですが、トウレールがチーク、しかし、良く見ると本物ではありませんでした。しかし、良く出来てる。

オランダにエステックという会社が人工のチークを造ってます。と言っても、チークを造っているのでは無く、いろんな色やデザインができるそうです。一枚の大きなシート 6mm厚から18mm厚まであって、そのシートにコンピューターを使ってデザインし、溝を掘って行く。だから、どんなデザインでも可能なんだそうです。色もいろいろあるそうです。ヨーロッパの造船所から結構受注している様ですが、今やチークデッキのストライプや色なんかにもこだわっていない。いろんなのがあります。

軽いし、手入れも軽減されて、これで見た目が良くて長持ちなら良いですね。それに自然を考慮して、これからは人工チークデッキだと言ってます。素材から違うそうですが、サンプルでも取って確認してみようかな?

ヨーロッパではハイパフォーマンスのヨットも、結構チークデッキが張られた写真を見ますが、ひょっとして人工なのかもしれません。チークデッキはクラシック系デザインには似合うし、モダン系デザインでも見た感じが柔らかくなって良い感じがします。

そう言えば、最近、造船所のオプションリストにナチュラルチークデッキと人工チークデッキを選択できる様になっていました。そういう時代なんでしょうね。しかし、上の写真、綺麗過ぎないかな?そういう目で見るからかな?実物見るまでは解りません。


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