第88話 海域(デイセーリングから外洋まで)

言葉は聞くし、実際乗ってる人達も多いのがデイセーリングです。でも、意識はいつも
外に向かっています。ここいらで、考え方を変えて、いかにデイセーリングを楽しむか
を考えませんか?

もしデイセーリングを主体と考えるなら、どんな風に乗るのが良いだろうか?ヨットの種
類も海域で考えるなら、デイセーラー、沿岸、外洋の三つでしょう。デイセーラーと沿岸
はオーバーラップする部分も多分にありますが、まあ、昼間だけの日帰りと限定せず
に、実際のヨットの能力からして、デイ、オーバーナイト、まあ、2,3日程度と考えて良
いのではと思います。これを越えて、沿岸をクルージングして回る。長期になります。
ロングクルージングが少し入ってくる。さらに、海岸が見えない遠い海域で、何日も走り
続ける。外洋です。本格ロングとなると、エンジンは使えないし、清水だって節約しなけ
ればなりません。走り方が根本的に違ってきます。昼も夜も、ひたすらセーリングし続け
る事になります。

一般的にはデイセーリングと沿岸です。その中でも、最も頻繁に、多くのセーラー達に
なされているのがデイセーラーとなります。そうならば、最もこのデイセーリングを充実
させましょう。

デイセーリングを楽しむ最も良い方法はセーリングである事は言うまでもありません。沿
岸となると、目的地もあるし、燃料の補給もできるので、エンジンがかかせない。そうな
ると、どうしてもエンジンで走る事になります。デイセーリングこそが、セーリングを楽しむ
最も良い方法です。考えてみると、デイセーリングと外洋はセール中心となり、沿岸は
エンジン中心になるような気がしますね。セール中心の場合は帆走性能は大切となり
ます。デイセーリングでは帆走性能の高い、走って面白いヨットの方が良いし、外洋でも
速ければ、それだけ行動半径が広くなる。もちろん、帆走性能は速いというだけの事では
ありません。

それぞれのヨットには、これら三つの海域に対して、最も相応しいコンセプトがあります。
デイセーリングと沿岸はある程度オーバーラップしていますので、そこも含めて、どういう
使い方をするか、自分の置かれた環境の事も考慮しながら、考えます。デイセーリングと
沿岸(コースタル)はどちらにも属する為に、どちらも満足させようとしますが、特化してしま
うと、より快適に遊べる事になると思います。

外洋艇は頑丈でなければなりませんが、デイセーラーは頑丈で無くても良いわけではあり
ません。頑丈なら寿命も長いし、トラブルも少ない。頑丈であるにこした事は無いのです。
これから、海域、ヨットの特性などを考えてみたいと思います。

次へ       目次へ