| 残念ながら、日本では無くアメリカの話です。２６話で紹介致しましたニューデザインのクラシックヨット セプトヨット、このヨットの試乗会がアメリカであります。 ご興味ある方はご連絡下さい。 見かけはクラシック、水線以下と艤装は２１世紀という のが特徴です。 海外ではこのように、新しいコンセプトヨットが誕生しています。日本のように乗らないヨットが多いだの そんな次元ではありません。ヨットというものが、生活の中に入りこんでおり、常に新しい物が模索され 続けているようです。今、欧米で同時に進行しているのが、中大型艇のシングルハンドヨットです。前に もご紹介致しましたが、イタリア、ドイツで同じコンセプトヨットがあります。シングルハンドというのは、何も クルーが居ないから一人で乗るというものに限った事ではありません。一人で楽に操船できるというのは 誰を客として乗せても、手を借りる事無く、煩わせる事無く、楽しんでもらえるという事です。もはや大勢の 手を借りなければ動かせないようなヨットでは無く、客人はコクピットにゆったりと座ってもらって、オーナー は楽々一人で操船、楽しんでいただける。オーナーのカッコ良さが光りますね。 日本ではまだまだこういう域ではありませんが、やがては日本もこういう時代が来るでしょう。繰り返しま すが、シングルハンドというのは寂しい一人乗りでは無いのです。大勢の客を招待しても、手を煩わせず コクピットにゆったり寛いでもらいながら、オーナーが一人で出して、セーリングして、楽しんでもらえるヨット なのです。超ベテランが長い経験のうえに会得した技術を駆使して、というのでは全く無いのです。誰でも 一人で楽に出せるようになる。これがこれからの新しいコンセプトです。そしてデイセーリングから数日間の ショートクルージング、帆走性能も良く、重心も低い。もっと、もっと気軽に楽しもうというコンセプトなのです。 シングルハンドと言いますと、小型サイズ、でも欧米人はでかいヨットをシングルにしています。こういうヨット で、デイセーリングから、１週間程度のクルージングを楽しむ。実に良いですね。理想的です。ヘビーなヨット で外洋というのも良いでしょう。軽いヨットでレースというのも良い。小型でシングルで走りまわるのも良い。 そして、こういう中型艇でデイセーリングからショートクルージングというのも良い。何と言っても、どんなヨット であっても身近で、気軽に乗れるというのが大切です。良い風吹いてきたら、ひょいと気軽に出せる。そして ２，３時間でもセーリングしてくる。そういう御気軽シングルハンド。良いですね。 前話でパワフルという事を書きましたが、パワフルな方々だけがヨットを楽しめるのでは無い事がわかります。 パワフルで無くても、エネルギッシュで無くとも、もっともっと誰でもヨットを楽しめるように、世界は進化してい ます。 |