第九十七話 ニューデイセーラー?


      

トランサムにテンダーが収納されている。クルージング艇? でも、ちょっと違う様な。内装を見るとデイセーラーであるかの様にシンプルだ。違うのはその広さ。何たって、幅が3.45mもある。全長は8.88mだから29フィート。それにしては幅広だ。デイセーラー/クルーザー、そんなヨットがフランスでちらほら。

デイセーラーのキャビンを広くした。だからと言って、クルージング艇では無い。内装はシンプルでオープン。旅を楽しむに内装がたいそうで無くて良いという方、近場の旅で、でも家族全員乗ると5,6人の寝床が欲しいとか、しかし、日常はハイパフォーマンスをデイセーリングで楽しみたい。デイセーラーとクルージング艇の間を埋める様なヨットかな?デイセーラー/クルーザー。後部側にもうひとつダブルバースがあって、ギャレーと個室トイレももちろんある。



このヨットの特徴は他にもある。かなりのハイパフォーマンスという事と、コクピットが面白い。コクピットは二つに分けられる。前側にはベンチシートとテーブルが置いてあり、ゲストはそこで。そしてセーリング操作はコクピットの後ろ側で操作する。広いコクピットだ。



ハイパフォーマンスのセーリングが楽しめて、家族全員でクルージングも楽しめる。さて、あなたなら、このヨットをどう遊ぶ?テンダー要らないから、その収納には、何か入れるか?因みに、キールはスウィングキールで、この下の写真の様な事もできるとか。但し、出るのは次の潮待ちにはなるかな。



価格は約85,000ユーロ。このヨットのコンセプトは、ある時はデイセーラー、またある時はクルージング艇? 幅広デイセーラーだな。真上から見た図がこれ。幅の広さが良く解る。6人は寝れる。但し、キャビンは全てオープン、トイレ以外は。家族や友人ならそれで良い。ロングの旅でも無し。近場のクルージングならこれでも十分だろう。



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