第五十二話 少数派



      
ヨットやって最初のうちは楽しめたけど、後はそうでもなかったという方は少なくないんじゃないかと思います。ヨットを心から楽しめている人達は少数派かもしれません。それがクルージングだろうがセーリングだろうが、その少数派は一体何が違うのか? 

前にも書きました接待する側と接待される側、ヨットは自分で両方をしなければなりません。そして、接待する側が面白さを感じてできれば、接待される側は必然的に気持良くなれる。それをうまくやれる人が少ないのかもしれません。それは面白さが足りないのかもしれません。

そう言えば、アメリカでの話ですが、あるアレリオン28に買い替えたオーナーの記事が掲載されていました。確か、年間で94日出航したとか。アメリカでも動かないヨットは多い。昔はみんなデイセーリングを楽しんでいたのに。 そういうヨットを尻目に、気軽にセーリングを堪能できたという記事です。こんな話がヨット専門誌の記事になるんですから何をかいわんや。アメリカでは別荘的なヨットが実に多い。ただ、そんなヨットも最近では変化してきているそうです。別荘だけじゃ飽きる。かといって、気軽には出せない。再びセーリングを考える人達が徐々にではありますが、増えてきているとか。

心から楽しむのはいつも少数派です。セーリングには面白さが満載、但し、少し本気でやる必要があります。それを気軽にできるのがデイセーラーだと思います。いかにセーリングをもっと楽しむかを創造していきたいと思います。もちろん、レースでもクルージングでも良いんです。楽しさ、面白さという事をいつも念頭に置いておきます。実は、この楽しさと面白さは別物で、使い分けた方が良いと思っています。

        

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