第八十四話 Sail A Day, Cruise A Month


      
1日だったらセーリングするし、1ヶ月あったらクルージングというぐらいの意味でしょうか、要はセーリングとクルージングの時間的違いを言い表しています。一ヶ月というのはどうかは解りませんが、ある程度ゆったりしたクルージングの旅を楽しむ為には、何か所か回ってくるクルージングにかかる時間と、それぞれの場所での滞在時間、天候の変化等々を考えると、少なくとも2〜3週間は欲しいかもしれません。一週間以内ならデイセーラーでも充分だろうと思います。

その長期のクルージングには、多くの場合、エンジンが使われます。風向が良ければセールも同時に展開します。セールを展開しておくと燃費も良くなる。それにヨットが安定します。ヨットに泊まったり、料理したり、普段はあまりしない事を満喫できますね。それに目的地での楽しみもあります。別に、ホテルを使ったって構わない。無理する事無く、楽しむ事が優先です。

日常の一日なら、セーリングをスポーツします。ヨットが走る感覚、舵の感覚を楽しみます。そこにセール調整を加えながら、その変化を敏感に感じ取っていきます。クルージングとは違って、狭い範囲になりますから、タッキングやジャイビングの回数も増え、だから、その操作にも慣れて、ヨットとの一体感を楽しみます。

本音を言えば、一ヶ月なんて仕事現役なら殆ど無理な話、引退後になるでしょうね。だったら、それまでデイセーリングから1週間以内のクルージングを堪能して、ヨットと海に慣れてしまいます。それをしておくと、引退後ロングに行きやすくなると思います。ヨットは違えど、基本的には同じです。そして、以前ご紹介したオーナーの様にクルージングを散々楽しんだら、再びデイセーリングに戻ります。

        

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