第六十八話 テーマ



      
取りあえずセーリングできる状態になる事が第一のテーマで、次に、操作をひとつ加える事が第二のテーマ、そのひとつひとつに達成感を感じて進化していきます。

ある方はクルージングには目的地に到着するという達成感があり、レースにもゴールという達成感がある。でも、セーリングには達成感が無いと言われた。 しかし、それは違います。何故、達成感が無いかと言いますと、テーマが設定されておらず、セーリングができるだけに、何となくの、漫然なセーリングをしてしまうからだと思います。

セーリングは取りあえずはできるわけですから、そこから先に進むには、テーマを意識して、操作をする事が重要だと思います。もちろん、テーマは操作面だけでは無く、風速や風向をテーマにする事もあります。
これらは、セーリングの経験を系統だてて、意識的に積んで行けば、自ずと浮かんでくると思います。

面白いセーリングを獲得するには、それなりの事をする必要があります。それを実行するか、しないか? これが大変な差を生み出します。以前、格差社会というテーマで書いた事がありますが、要は、格差を生み出す要素がここにあります。これからの人生、どう考えるか? それ次第なのかもしれません。たかが遊びです。でも、遊びこそ人間にとって重要な事は無いと思っています。動物なら遊びなんか無くても良いんです。でも、人間を人間たらしめているのは、実は、遊びの部分なんだろうと思っています。これについては、また、明日。

        

次へ       目次へ