第九十二話 ハーバー25

アメリカで建造されるデイセーラーは、殆ど、マイルドなスポーツ性です。ヨーロッパ系のレーサー並みのデイセーラーは無い。多分、レーサーとは一線を画す、そういう考え方なのかもしれません。でも、我々、一般が楽しむセーリングにおいて、充分な性能だと思います。特別にスピードを狙わない限り、充分、スイスイ走る感じが得られます。まあ、クラシック系デザインが基本にありますから、それも要因のひとつかもしれません。

さて、今回はアメリカのハーバー25を取り上げます。デザインはややクラシック系、でも、外装部に木材は使われていないので、あまりクラシック色は強くは無い。ただ、メインテナンスとしては楽ですね。

排水量は1,900kg バラストが855kg、セール面積は33.07uです。これで計算しますと、SADRは21.8で、マイルドなスポーツ性、結構スイスイ走るという感じがします。このサイズで2t 近いというのは、バラスト重量もありますが、内装もそこそこ造られていますから、そのせいかもしれません。でも、充分スイスイ走ります。また、このヨットにはアレリオンと同じ様にジブブームがありますので、ジブの展開時には、あらゆる角度で効率良くジブを開けます。楽しい、マイルドなスポーツヨットという感じです。

内装はこのサイズのデイセーラーにしては広い方で、トイレは完全個室とはいきませんが、メインキャビンとバウバースの間に位置し、メインキャビンとはスライドドアで仕切られます。半個室という感じ。とっても扱い易いヨットです。

  
  
  
  

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