第五十一話 問題は割り切り

多くの方々が、割り切れないと仰る。気持ちは解ります。大勢で宴会できるようにしておきたい。 
たくさん泊まれる様にしておきたい。遠くにクルージングに行くなら、でかい方が楽。暑い、寒い、飛沫が飛んでくる。日差しが痛い。考えたらキリがないぐらいに、いろんな状況が想定できます。

しかし、これら全てに対応したら、本当に快適なヨットライフになるだろうか? そこが問題です。重要な事は、何にでも対応する事を考える前に、何を味わいたいのかではないかと思います。そして、そこに割り切る事で、それを最大限楽しむ事ができると思います。

もし、近くに割り切れると、必然的にセーリングが重要になると思います。セーリングをどう味わ得るかで、全てが決まると言っても良いぐらいだと思います。エアコン無い、温水無い、冷蔵庫も無い、でも、これらは全部、自宅にはある。ヨットではもっと違う、特別な時を過ごしたい。割り切れれば、気軽になれて、楽しさが増えて行く。デイセーリングの心です。エアコン効いてても、キャビンに閉じこもっていては、面白くありません。

何かを楽しみたいと思ったら、それが何であれ、そこに割り切らなければ楽しめないのではないかと思います。それは他の事はしないのでは無く、どこを軸にするかという事だと思います。そうすれば、その軸を最大限楽しめて、その他は、どうにでもできると思えるようになると思います。本当は何にでも対応する必要なんか無かった。、

  
  ブル30

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