第四十三話 世界のデイセーラー

アメリカはもちろん、ヨーロッパでも、デイセーラーの注目度は高まっています。中でも、特に、オランダとイタリアから結構新しいモデルが出てきています。これは、多分、小規模造船所が多く、職人も多いせいではないかと思います。デイセーラーが増えてきたとは言え、量産造船所では、今日のデイセーラーは造れません。何故なら、量産では作れない構造と職人の手間がかかるからです。

イタリアのヨットは、特にハイスピードを狙うデイセーラーが多いです。たまに、クラシック系デザインもありますが、全体として、モダンデザイン、超軽量、ハイテク、でも、結構チークデッキを配したヨットが多い。超モダンデザインも、チークデッキにすると、何だか柔らかみが出てきて、落ち着いた雰囲気になりますから、そういう狙いかもしれません。

一方、オランダは、こちらもハイパフォーマンスですが、ちょっとクラシック系デザインが多いように思います。もちろん、水線以下はモダンデザインです。いわゆるモダン/クラシックです。お国柄で好みのデザインがあるんでしょうね。アメリカも東海岸が多いので、やはり同じ系統です。

もちろん、それ以外の国でも、どんどん出てきてます。イギリス、フランス、ドイツ、スイス、北欧等、次々に新しいデイセーラーが誕生しています。

美しいヨットを美しく走らせたい、気軽に、軽快に。

  
  イーグル 36

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