第93話 クルージングに行きたい

あの島へヨットで行ってみたい。そう心の中で思っている人はたくさんおられます。でも、なかなか
初心者では難しい。と自分で思っている。不安が大きくなる。そういう方々は案外多いのではない
でしょうか。私の周りにも何人か、そういう話を聞きます。

オーナーの自主的な思いから、クルージング倶楽部を作ろうという事になりました。まだ未経験な
方をお誘いして、一緒に、船団を組んでクルージングに行こうという趣旨です。日常には、セーリン
グ、セーリング、セーリングに集中して下さいと言っていますが、たまには、こういうクルージングも
多いに結構だと思います。エンジンで行こうが、機帆走だろうが、とにかく船旅として、どこかに出か
ける。これもヨットの楽しみのひとつです。参加者は思いついたばかりなので、4艇しかありませんが
こういう趣旨の倶楽部はおそらくもっと増えていくと思います。この倶楽部、オーナーの自主的倶楽部
ですから、自分達の好きなようにできます。私はあくまでお手伝い。

陸からスタートするレースとか、あくまで自分達で遊びを考えて、後は宴会です。それで良い。楽しけ
ればルールなんて適当で良いんです。活動が義務になってはいけませんが、あくまで楽しく、楽しく
がモットーです。どこかに行く場合、そこに行った事のある先輩ヨットマンがリードしていきます。です
から誰でも、安心してついていけば良い。次に行くときは自分が経験者ですから、一人でも行けるよ
うになるでしょう。その他、ベテランヨットマンからたくさんの話を聞く事ができる。こうやって、後輩ヨット
マンが育ち、その方々がさらに後輩を育てていく事になります。こういう集まりを造ってほしいという希
望が以前にもありました。しかし、なかなか動かなかった。でも、今回は自主的な発足ですから、これが
一番良いですね。皆さん60歳前後の方々ばかり、元気です。

こういうグループについてて行って、いつまでも人任せでは困りますが、慣れてきて、次は案内役になっ
ていく。これが良いですね。実に面白そうです。

私は、セーリングばかりの事を書いてきましたが、それは日常の事です。それで、たまにはレースに出た
り、こういうクルージングに行ったりも大賛成です。クルーが居ないヨットには、希望があれば、クルーを
他のヨットに乗せたり、そういう協力もできます。こういうクルージングは一人というのは寂しいものです
大勢居た方が良い。自分のヨットが小さいなら、こういう時は他のヨットに乗る事だってできる。それに、
こういう時は女性が居たら完璧です。

これは博多の話です。こういう倶楽部が各マリーナでできたら良いと思います。オーナーの自主的な集ま
りというのが良い。マリーナや業者の主催というのもあります。しかし、こう言う場合は形式にこだわったり
安全性を必要以上に気にしたり、そして、業者に頼ってしまうきらいがあります。主催者と参加者という図式
が自然に出来あがってしまうのです。でも、オーナー主催ですから、主催者と参加者が同一です。自分達
で造る倶楽部。これが理想形と思いますね。よくぞ、良い事を思いついて頂いた。私はメインでは無く、あく
までサブとしてサポートしていきたいと思います。

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