第八十四話 イーグル44とアレリオン28

先日、アルコナ370を納艇し、その帰りに、イーグル44とアレリオン28のオーナーにお誘いを受けまして、二つのヨットのセーリングを楽しんできました。

 イーグル44

以前にも書きましたが、このヨットは電動です。ボタンひとつでセールを上げて、ボタンひとつでシートを引いて、ボタンひとつでメインシートの出し入れもできます。もちろん、バングもバックステーも油圧式。44フィートのサイズをシングルで、しかも、気楽に出せる。この気楽さがミソ。

幅は狭く、フリーボードも低く作られていますから、圧倒されるようなボリューム感はありません。それだけに気楽に出せるし、コクピットは後部というより、ミッドシップに近い、故に、コクピットから前があまり長く無いので、気楽に出せるのです。

ジブは敢えて、セルフタッキングにはしていません。110%ジブ。でも、タック時、ステアリングホィールを回して、シートを緩め、反対側のシートを引く。電動ウィンチを使わなくても、タイミングさえつかめば楽にできる。このヨットの真骨頂は、小型ヨットのような気軽さで操船をシングルでできて、そのうえで、44フィートサイズのセーリングが味わえる。これですね。



さて、もうひとつのヨットはアレリオン28です。これもあらためて、セーリングの面白さを感じさせてくれました。何といっても、自由自在感。ウィンチはメインを上げる時ぐらいしか使わない。後は、全部自分の手で操作ができる。これも面白さです。

 アレリオン28

このヨットにはファーリング方式のジェネカーを設置しています。右に左に自由自在。海面は近く、セーリングは滑らかだし、まあ、すぐに馴染んでしまう。ジブブームは良いです。簡単だからだけでは無く、それこそ、ジグザグ走行はいとも簡単に舵操作のみ。それがどんなに面白いか。そして、
風上側でジブシートが操作できるので、これも良い。もちろん、簡単だけではありません。細かい操作をしても、セーリングが楽しめる。



この日はジェネカーも展開し、快走を楽しんできました。イーグルもアレリオンも、セーリングが実に楽しい。そう心から感じさせてくれました。

 海遊人マリーナ

ついでと言ってはなんですが、海に浮かぶマリーナのクラブハウス。陸では来れません。ヨットはクラブハウスに横付けするか、沖の定置アンカーにロープを取れば、テンダーで迎えに来てくれます。ここは素晴らしい。最高の海域です。自然の中にあって、入り組んだ湾をヨットで走る。最高のセーリングスポットであります。五ヶ所湾です。



陸とつながっていないのが良い。だから、ヨットは横付けできるようになっている。

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