第六十五話 師走

いよいよ今年も12月に入ってしまいました。後1ヶ月、実に早いものでと、毎年同じ事言ってます。
今年のヨットライフは如何でしたでしょうか?まあ、あっという間に過ぎるものですから、ぼやっとしていると、何やってきたのかと思う事もあります。今年は何を学んだのか?どういう変化があったのか?

今年は、オランダのイーグルヨットとイタリアのディナミカの代理店を開始し、イーグル44が来年の春には進水します。ディナミカも来年の進水を目指して、現在検討中であります。どちらも、デイセーラーのバリエーションで、クラシックスタイルとモダンなハイスピードヨット。お陰様で、デイセーラーのバリエーションを増やす事となりました。

デイセーラーはまだまだ日本ではマイナーな存在ですが、これから少量ながらも、いろんなデイセーラーを考えて、広めていきたいと思います。それから、ハイパフォーマンスクーザーはアルコナであります。これも来年には37フィートが入ってきます。

どういう使い方をするにも、当社としては、セーリングが面白いというのがテーマであります。ヨットやっていて、これを逃す手は無いと考えます。ですから、純クルージング艇というヨットの取り扱いはしておりません。それに、これらは、既にいろんな業者の方がおられますので。

実は、こうしている間でも、世界は新しいデザインのデイセーラーを産み出し続けております。その中から選んで取り扱いをしておりますが、中には、すごいエキセントリックなヨットもあり、日本じゃ売れないな〜と思ったりする事もあります。日本でもデイセーラーを出せば?と思ったりもしないではありませんが?まあ、マーケットが小さいので、造船所が成り立つとは思えません。やっぱり、ヨットに限ってはグローバル化しないと無理でしょうね。世界的な市場を見ても、ヨットマーケットはやっぱり小さい。例え、量産艇の造船所でも、年間に数千艇単位なのですから。

でも、世界には小規模ながら、個性的な造船所がたくさんあります。特に、オランダなんかは面白そうな感じがしますね。個性的なヨットが多い。流石はヨット発祥の地であります。北欧も含めて北の方には、良いヨットが多いです。南の代表はイタリアです、こちらはハイスピードを求めるモダンデザインです。ただ、これらの個性が今すぐ日本人に受け入れられるかというと、これはまた別の話です。でも、日本も少しづつではありますが変わりつつあります。今後、個性的なヨットも増えていくかと思います。歴史の深さ、浸透度の問題かなと思います。

最近目立ってきたのが、エレクトリックモーターを採用する造船所が少しづつ増えてきています。これをもう少し研究する必要がありそうな気がします。気になるのがその後のメインテナンスです。一応はメインテナンスフリーなのだそうですが、故障しないという保証はどこにもありませんから、通常の電器的知識で良いのかどうか? それと、バッテリーの充電ですね。

次へ       目次へ