第五十七話  ファーリングジェネカー(アレリオン) 

アレリオン28にファーリングジェネカーを設置しました。いくらジブブームがあるとは言え、レースなんかでダウンウィンドになったら、スピンを展開したヨットには適わない。それで、レース以外でも、通常時でもジェネカーを遊べるようにと、ファーリングにしたわけです。

 

まずはバウポールの設置。写真の通り、長いポールの固定箇所は最後部とそれから80cm前。
その先、先端までは160cmもあります。バウには航海灯やジブブームの付け根があり、従って、舳先から60cm後ろにしか固定できませんでした。固定より先が長い為、今回はカーボン製ポールとしました。舳先から1m出ているのですが、これはポール先端が左右の真ん中に来るように
する為です。ジブファーラーのドラムが、最下部(デッキのすぐ上)なので、ドラムの横をポールが
通る為です。ドラムがもっと上にあれば、ドラム下にポールを設置できますから、こんなに出さなくても良いんですが。

 

前側の固定は、チークで台座を作って、少し高くしています。前側の航海灯等を避ける為。
ポールは取り外し式で、リングもはずせます。台座だけが残ります。

 

ROLLGENのファーラーです。
バウポール 2,400mm 63.5mm径カーボンポール、台座2箇所。この方式なら、大抵のヨットにバウポールを設置できるのではないかと思います。台座の高さはいろいろ変えられるし、ポールの長さ、径も変えられる。固定のステンレスプレートさえ2箇所固定すれば、ポールが設置できます。セールエリアと固定箇所さえ解れば、計算してポール径と長さを出せる。ROLLGENのファーラーと一緒に売りに出そうかなと思っています。

ROLLGENのお問い合わせは良く頂きますが、ポールの設置がなかなかうまくいかないようです。
それで、こういう方式なら、行けるかな?アルミポールでもカーボンでも作れますし。いかがなもんでしょうか?

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