第37話 博多湾

博多が地元なのですが、この博多湾は実にクルージングには良いスポットです。東西に
約10マイル、南北に約5マイル程、中央に能古の島があり、博多湾の出口に玄海島が
ある。デイセーリングで1日ゆっくり、快適に走れるスポットです。ちょっと足を延ばせば、
相ノ島、大島、壱岐、もっと行けば対馬があり、クルージングには最高なのです。そして
もっと足を延ばして韓国のプザン、このプザンですが博多では沿海の装備と検査で行け
るのです。日本で唯一沿海に国際航海がつけられるのです。2年に1回プザンー博多の
ヨットレースもあります。

自分の乗り方に合わせて走れば良いですね。無理して遠くへ行かなくても、セーリング
を充分楽しめる。そういう環境は幸いです。しかも、福岡市は海に隣接してますから、遠く
へ車で走らなくても、すぐにマリーナへ到着できる。最高のスポットのひとつでしょう。

東京にはこういう良いクルージングスポットが無いと聞きます。東京湾から出るのに時間が
かかり、だから神奈川や千葉などに、茨城においてる方もおられるとか。車で何時間もか
かって、マリーナへ行き、それでいていろんな島があるわけじゃない。

どうです?思いきって、博多にヨット置きませんか?飛行機で来れば同じぐらいの時間で
福岡に来れますよ。ヨットに泊まって、クルージングを堪能できます。ちょっと飛躍し過ぎで
しょうか?でも、実際、オーナーは東京の方で、九州においている人達がいます。しょっち
ゅうは来れないかもしれませんが、年に何回か、まとめて休暇が取れれば、その方が東京
に置いてる何倍も楽しめます。それに係留費も東京より安い。飛躍していると思えばその
通りとも言えますが、考え方によっては実に有効な方法ではないでしょうか。動く別荘を置
いてるつもりでも良い。

とにかく、どんな乗り方をするのに最も楽しめる方法を取る。福岡は遠いかもしれませんが、
それは意識の問題です。距離は文明の利器が縮めてくれます。ちょっと余談ですが、アメ
リカに行った時、ロスアンジェルスからサンフランシスコに行くのに、向こうの人がすぐそこと
言う言い方をしてました。我々からするととても遠いのです。大陸は違いますね。すぐそこの
距離が全く違う。

博多と言えば、明太子、博多ラーメン、それに実に芸能人が多い。食文化、芸能、そして、
いつか、ヨットが加われば良いですね。博多と言えばヨットなんて最高です。福岡市は海に
面した都市、海をもっともっと発展させて、湾岸都市として海文化を発展させてほしいです。
マリーナをたくさん造って、日本中の人が集まって来る。年寄りはパワフルで、海関連は
何でも揃っている。フランスで言えば、南フランスですか、良い感じじゃないですか。是非、
そうなってほしい。残念ながら、知事も市長もヨットはやってないようですが。

目次へ           次へ