第31話 デイセーリング

遊びの基本はまじめにならない事です。柔らかく、柔軟に対応しましょう。明日はヨットに
行くぞなんて決心しない方が良い。天気が良くて、マリーナに行ったら、海は時化ていた
こんな時はがっかりせずに、掃除でもするか、お茶でも飲んで帰るか、他のオーナーと
おしゃべりでも楽しむか、昼寝でもする。1日目一杯遊ぼうなんて決心せずに、できる事
をします。

ヨットのサイズは小さくても、大きくても構わない。しかし、気軽に出せるサイズ。あるいは
そういう装備、その中でもお奨めはシングルハンドで動かせる。これは良い。何故なら、ど
んな時にでも対応できるからです。フレキシブルです。それに家族を乗せて、お父さんは
ひとりでも簡単に出して、操作をする。かっこいいです。

セーリングを楽しむ、最高の走りを楽しむ。ヨットの最高を目指す。快感です。或いは、どこ
かの入り江にアンカー打って、海水浴、食事や会話を楽しむ。まあ、何でも良いのですが、
ヨットがヨットである為にセーリングを感じてみてください。毎日、状況が違うのですから、飽
きがこない。

まあ、騙されたと思って、1シーズンセーリングをしてみてください。最初に船底をきちんと
きれいにして、セールも、エンジンもちゃんとして、そして1シーズン、できるだけ回数を乗る
1日1〜2時間でもOK,できるだけ回数を乗ってみてください。そうすると、あなたの体がちゃ
んと感じとって、頭では無く、感覚として記憶されます。ヨットがきちんと整備されている同じ
レベルであなたの体もチューンアップされています。だから、ヨットはできるだけ整備しておく
必要がある。最初にこうしておくと、これが基本となり、心地良い感覚が味わえる。良い走り
が感覚として記憶される。

これから先は自由自在。流れにまかせれば、どんどん進み、どんどん楽しめる。何と行って
も、まず最初に最高のコンディションを味わうべき、最高の楽しさを味わうべきなのです。そ
して、全くの素人でも良いのです。1シーズン終わる頃には、もうベテランの域です。何のベ
テランかと言いますと、感覚のベテランです。まだまだ奥の深い入り口かもしれませんが、
楽しさを充分味わう事ができる。そして、デイセーリングを自由自在に、ヨットを操る事ができ
るようになると、それはそれで、その区域内でも奥が深いのです。まあ、騙されたと思って
1シーズンセーリングをしてみてください。


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