第二話 不況に負けない高級艇?

今年の春から始まったアレリオン45のプロジェクト、その間にアメリカ発の金融問題、世界は同時不況に入りました。アレリオン45の一号艇のデビューは2009年の末になるそうですが、その一号艇が既に売れたとの知らせ。アメリカのお金持ちは不況にも縁が無いのかと思いたくなります。

  まだ完成していませんので、写真さえありません
  そう言えば、アメリカのトップ500社の社長の
  平均年収が12億だとか?アレリオンなんて安い
  もんです。ビッグ3の社長の年収が1ドルになる
  ので、平均は下がりますね。でも、彼らの過去
  における年収はすごかった。これがアメリカン
  ドリーム?

  ひょっとすると、この不況でも高級艇への影響
  はあまり無いのかもしれません。量産艇の方が
  影響を受けやすいのかもしれませんね。


そう言えば、ちょっと昔、アメリカで確か10万ドル以上の艇に贅沢税なるものが課せられた事がありました。ロードアイランド州にある超高級艇の社長は、それでも負けなかったと言ってました。みんな残ってます。そりやぁそうでしょう。彼らの年収は桁外れなのですから。多少の不況ったって、
彼らはたいして影響を受けない。ただ、株価が下がって、全く影響無しとはいか無いものの、既にたくさんの財産を持っています。

日本はアメリカのようにはいきません。JALの社長が最近良くマスコミに取り上げられますが、再建にあたってのこの社長の努力。日本はアメリカとは違います。でも、超高級艇とまでは言わないものの、もう少し、俗に言う良いヨットというのが入ってきてもおかしく無いような気もします。日本では、そういうお金持ちも、量産ヨットになる事が多い。謙虚と言えば、謙虚ですね。

でも、予算がある方、そういう余裕がある方にこそ、良いヨットを入れて頂きたい。そうすれば、たくさんの方々も見るチャンス、知るチャンスが出てくるし、それが中古になっていきますと、他の方々にもチャンスは出てくる。余裕のある方々には、そういうリード役という、敢えて言えば義務がある。
文化をリードする役目です。これは誇りでもあります。

ジェントルマンズ・ヨットという言葉がありますが、まさしくそれに当たる。どんなにお金持ちでも、5艇も10艇も必要無い。まあ、1艇あれば良い。ならば、みんなが買うようなヨットでは義務は果たせません。文化をリードする意味でも、良いヨット、新しいコンセプト、そういうヨットを導入して、義務を果たす。景気が良い時はどうでも良い。しかし、今こそ、ジェントルマンシップを発揮する時、いかがでしょう?日本じゃ、やりにくいか?

遊びに使うとなりますと気が引けますが、文化のリード役ですから、これは大事な役目です。日本を引っぱっていく誇りです。幸か不幸か、私にはそんな役回りが来なかった。でも、アレリオンがほしい。

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