第五十九話 国家プロジェクト

ヨットに乗ると体は自然にバランスを取ろうとします。このバランスを保とうとする行為が、実は体にとても良いそうで、脳にある種の物質が放出され、それがとっても体に良い影響を及ぼすそうです。という事はヨットに乗るという事は、健康増進にはとっても良いわけです。

国民の医療費はこれからますます増えるばかり、その医療費をどうまかなうか、そういう問題が大きくなってきました。医療には治療という考え方もあれば、予防という考え方もあります。予防できればそれに越した事は無い。

そこで、健康に良いセーリングを国家プロジェクトとして推進するわけです。ヨットは高価もあれば安いのもあります。良く聞く話はヨットそのものは買えない事は無い。しかし、保管するマリーナの維持費が非常に高い。これが問題だという話です。ならば、国家として、国民健康増進の為に、国営のマリーナや、上げ下ろしができるスロープなどを日本中に建設する。しかも、安くです。そうしますと、多くの方々がヨットをやれます。すると健康にも良い。という事は予防にもなり、医療費の増加を防ぐ。と、こういう理屈です。ですから、マリーナ事業を国家プロジェクトで推進しましょう。

しょっちゅうヨットに乗る人、これはシングルハンドの方が多い。それは当たり前で、いつでも自分が好きな時に乗るという準備がいつもできてるからです。それで、そういう人はしょっちゅう乗って、健康にも優れている。70歳を過ぎて、しょっちゅう乗っている方も何人もおられる。しかも、彼らは年齢の割りに若く見えるし、元気です。一生懸命、自分の好きな事を夢中になっている人は元気が良い。これから年寄りが増えて、どうするか、という国家的問題は、医療、福祉も大事ですが、同時に元気な年寄りを作る事も大事かと思います。ですから、マリーナ事業を国家事業として推進し、予防医療の発展を目指すのも大切なのです。

60歳になったら、仕事引退して、ヨットで遊ぶ。楽しくて、健康にもなって、気力も体力も充実していく。それに、ヨット乗り回してカッコイイじゃないですか。流行のチョイ悪オヤジのような感じです。チョイ悪オヤジはパワフルじゃないとなれません。その為に好きな事をやる。好きな事のひとつにヨットをやる。団塊の世代の方々はこれから、好きな事ができる。是非、ヨットをやってもらいたいものです。国家もそれを推進しなければなりません。

そして、彼らの遊び方に最も適しているのが、デイセーリングなのです。1週間に2度、3度とヨットでデイセーリングを楽しむ。1日に3時間ぐらいでも良い。セールを出して、自分で考える知的スポーツをする。学び、自分の体力ペースでスポーツし、集中する。それがどんなに精神と体に健康をもたらすことか。年寄りが元気な国は幸せな国です。ですから、マリーナ事業を国家プロジェクトとして推進しましょう。ヨットが重要な精神と体の健康増進という重大な役目を担う事になります。ヨットも役に立つ事が解りました。

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