第99話 中・大型艇を考える

もし最低ひとりのクルーが確保できるなら、大きなヨットも乗れます。装備に工夫さえすれば
かなりの大型でも二人で可能でしょう。決して、大型艇を否定はしません。私も実際、50
フィートオーバーのヨットのクルーでもあります。さすがにスピンのジャイブは難しいものの
あとは二人で気楽にクルージングし、良い風が吹いている時は真剣にセーリングに集中
します。非常に面白い。

通常はクルーとしては奥さんがベストパートナーかもしれません。でもあまりアウトドア派で
は無い場合は、友人を誰か一人クルーいやパートナーとして、見つける事が肝要です。この
二人がある程度の知識があれば二人で十分のれます。

中・大型サイズのヨットの場合は二人でセーリングするにはどうしたら良いかという方向で
艤装を考えていくと良いと思います。最低限の人数ですから、それ以上ならもっと楽ですね。
この時も日常のデイセーリングを重視して頂きたい。スポーツとしてセーリングを第一に楽し
んで頂きたいのは小型艇と同じです。

クルージング艇と言われるヨットは一般的に何日もかけて回る事ではないかと思います。外国
のように長期休暇が取れれば良いのですが、日本ではなかんか難しい。それに欧米人は入り江
にアンカーを打って、そこでおしゃべりしながら何時間でも過ごせる人種です。しかも、料理なんて
簡単で少ししかない。その簡単で気軽なスナック程度で何時間でも過ごせる。日本人なら、こういう
パーティー的な計画をすると食料、飲み物を大量に買い込み、すごいエネルギーを要する。でも、
彼らは違う。ビール1本で延々おしゃべりを楽しめる人種なんです。そして、こんな時に船内で読書
をゆっくり楽しめる人種なんです。

日本では多くの人達が行けても2〜3日程度のクルージングを年に1回か2回程度でしょう。それなら
大型艇であってもデイセーリングを楽しむ、セーリングそのもを楽しむという方向に切り替えてはどう
でしょうか。本当は大型艇であっても、クルーが一人確保できるなら、気楽にセーリングを楽しめます。
そして大型艇ならではの醍醐味も味わえるでしょう。スピードも出るし、迫力もある。とにかく、真剣に
セーリングをスポーツする事をお奨めします。そして気軽である事です。

とにかくどんなサイズであっても日常のデイセーリングを忘れない。日本人にはその方が合うと思います。
クルージングであってもデイセーリングでは真剣にセーリングを追及する。その方が楽しめると思います。
そして、年に1回か2回の遠出には家族サービスに務めましょう。


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