第50話 ある話

先日、ある方からこんな話を聞きました。風が強い時、サーファーやウィンドサーフィンなんか
どんどん海に出てくるんだけど、ヨットマンはなんで風が強くなると誰も出てないの?せいぜい
学生のディンギーぐらいで、クルーザーの人達の方が風に対するキャパシティーは高いはずで
しょう?ヨットは風が吹いた方が走れるし、面白いと思うんだけど、天気が良くて、風もあんまり
無くて、そういう時にしか出てないよね。なんで? こういうご指摘を受けました。

返答のしようがなかったのですが、皆さんはどう思われますか?今年の夏、サーファーの連中
と合って話しをしたのですが、彼らは台風を追っかけてサーフィンをしに行く。何故なら、その方
が絶対面白いから、波がないとサーフィンにならない。

風で走るべきヨットが風のある時に出ないという指摘はぐぐっときました。確かに、危険を犯す
必要は無いと思います。しかし、ほとんど皆が出ない。こういう時にこそ、本当の面白みがある
のかもしれません。むちゃくちゃ時化た時に出るべきとは思いませんが、もう少しキャパシティー
を広げて出てみるのも自分の世界を広げるチャンスかもしれません。

或いは、今皆が乗ってるヨットはそういう時に出るヨットでは無いんですかね、とも言われました。
判断はそれぞれにおまかせ致しますが、確かに、この話も見当違いとは言えないと思います。

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