第八十二話 カーボン

最近ではレーサーのみならず、カーボンマストを採用する造船所が出てきました。カーボンマストを持ってみた事あります? 拍子抜けする程軽い。アルミに比べて相当軽いので、ヨットの上部を軽くするにはもってこいですよね。カーボンマストを採用して、バックステー無しにする。そうすると大きなローチのメインセールが展開できる。そして、ジブは小さく、場合によってはセルフタッキングを組み合わせる。最近のスポーツヨットはそういう傾向にある。カーボンマストでは無いにしろ、ショートハンドのスポーツセーリングヨットです。ヨーロッパではシングル・デイセーリングのスポーツクルージングのヨットが最近は実に多くなってきました。

つい先日、オランダからのメールによりますと、オールカーボンで36フィートを建造するそうです。
マストのみならず船体も全てカーボンなんです。何と、排水量が2,990kg、非常に軽い。驚くべきはキールが1,250kgですから、船体重量は何と1,740kgしかない。こんなの良く造りますね。
価格がいくらになるのか、聞きませんでしたが、たまげるでしょうね、きっと。これ、シングルハンドのデイセーラー、スポーツ&クルージングです。

 キャビンの仕様を見ても充実してるし
 クルージング艇と変わらない。外に出
 るとちょっとレーサーっぽい。

 このヨットがどうかは別にしても、こう
 いうヨットは面白いかもしれませんね。
 キャビンは充実、でも、良く走るスポー ツヨット、しかも、シングルでもOKみた
 いなヨットは、良いかも。

 ヨーロッパではクルージング派が分裂  してきて、スポーツクルージング派が  でてきた。これは 面白い。今までには
 無い傾向です。


日本も、スポーツクルージングをデイセーリングで遊びましょう。その方が絶対面白い。オールカーボン、ちょっとそこまでの域まではまだ達せませんが。シングル、デイセーリング、イージーハンドリング、スポーツクルージング、これからはこれです。

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