第二話 もっとカジュアル


      
 
 
近年、サイズが大きくなる一方で、小さなサイズも出てきています。これをどういう風に見れば良いのか?多分、もっとカジュアルにという事ではなかろうか?キャビンも良いけど、ただ気軽にセーリングを味わいたい。しかも、かなりの上質なセーリング、スポーティーで、簡単操作で、ちょいと楽しんでこれる。

写真のヨットは今年、ボストンで開催されたニューイングランドボートショーで注目を集めた一艇、HOOD24です。最新の工法を使って建造され、セールはスクウェアートップ、コクピットは広く、全ての操作がそこにある。もちろんと言いますか、残念ながらと言いますかキャビンはありません。

大きなヨットで、旅ができて、キャビンで楽しめて、温水も冷蔵庫も何でもあって、いろんな楽しみ方ができる。そういうヨットの一方で、セーリングしかできないヨット、その代わりカジュアルでスポーティー、ちょっとセーリングしてくるという軽い感じで楽しむ。ヨットにそういう要素を優先される人達もおられます。

ヨットに対する考え方の違い、スタイルの違い、それがより明確になってきているのかもしれません。サイズが小さいとカジュアルだけれど、でも、昔の様にただ小さいだけでは無く、セーリングをより重視した造り、デザインになっています。他のデイセーラーにしても同じです。

でっかいヨットで旅をする。或いは、もっとカジュアルにセーリングを堪能する。時間がなかなか取れない現代人にとって、旅は憧れかもしれないが、日々を楽しむデイセーリングというのも悪く無い。

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