第五十六話 コーヒーブレイク


      

セーリングの後で、美味いコーヒーを一杯。そのひと時が何とも言えません。特に、良いセーリングを味わった後は格別であります。だからって、ギャレーが必要なわけじゃない。水はペットボトルの水、タンクの水を使おうとは思いません。いろんなコーヒーメーカーがありますから、簡単にコーヒーを入れる事もできます。

デイセーラーはセーリングを味わって、その後で、コーヒーを味わう。別にコーヒー以外でも、何でも良いんですが、コクピットでゆったり、その日のセーリングの余韻を味わう。誰かと一緒なら、そこでヨット談義も始まるかもしれません。バタバタ片づけて帰るより、そんな余裕を持ちたいと思います。

日常のデイセーリングでは、キャビンを使う事は殆どありませんね。だから、キャビンをシンプルにして、セーリング性能を重視する。セーリングそのものを、如何に味わうかが、デイセーラーというヨットです。これが主たる使い方になると思います。

もちろん、キャビンはあるので、寝泊りはできる。でも、それが主になる事は無い。レースに出たって、おいてけぼりは無い、先頭集団に居られる事もある。でも、レースが主になるわけじゃ無い。使い方、遊び方が違います。

デイセーラーのセーリングは競争じゃ無いし、移動でも無い。その日のセーリングの妙、セールフィーリング、ヨットの性能、自分の腕、その日の気分に寄っても、セーリングが変わる。気分転換もあるだろうし、追求的なセーリングもある。レースや旅という外界的目的では無く、自らの気持ちを優先したセーリングという事になるのかもしれません。だから、ゆったりもあり、本気もある。

是非、良いセーリングと美味しいコーヒーを味わって頂きたい!

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