考えてみたら、ヨットで遊ぶというより、セーリングを学ぶという方が、デイセーラーというコンセプトの核心に近いのかもしれません。シングルハンドはその為なのか？　と言う気がしないでもありません。

キャビン内は必要最低限、大勢で宴会やる風にはできていない。全体の７割、８割はセーリングの為にある。そう言うと、デイセーラーから、大勢の方の足を遠ざける事になるかもしれませんね。でも、学ぶ事って、面白さそのものではないかと思います。

何でもそうですが、夢中になってやってる人は、実は、好奇心や探求心を満たそうと、学んでいるんではないでしょうか？傍から見たら、遊んでますが、本人にとっては、学ぶ事が遊びになるんだと思います。本気で学ぶから、夢中になってしまうんじゃないでしょうか？

年取って、夢中になれる事が無くなっていく人は少なくない。年のせいで好奇心が失われていくのでしょうか？でも、もし、そのエネルギーがあるのなら、その対象が何であれ、やらない手はありません。今更なんて言わないで、やってみましょうよ！

今から始めても充分、何しろ、それを学んで、何者かになろうというわけではありません。学んで、知り、上手くなっていくプロセスを味わい、楽しみたいだけですから。その面白さは、これまでの経験から、誰もが解っているはずです。昔、何かに夢中になって遊んだ事あると思います。スポーツとか、音楽とか。それって、ただ遊んでたんじゃ無くて、何かを学んでいたんじゃないでしょうか？だから、面白かったんだと思います。

それで、ヨットに興味をお持ちの方には、是非、セーリングを学ぶ事をお薦めしたいと思います。その際、誰かに習うという事もありますが、基本は独学です。最初の舵とシート操作程度ができるのは簡単ですから、そこから独学で学んで行きます。独学の基本は自分で考える事ですから、それがあるからこそ、身について行く。正しい知識は本でも学べます。人に教わっても、自分で考える。だからこそ、本当に自分の身に着いていく。

学ぶ姿勢が無いと、面倒くさいになります。学ぶには、興味、好奇心がエネルギーになります。でも、最初の動機なんて、何でも良い。無理矢理でも良い。そのエネルギーが、最初は小さくても、少し解る、できる、という経験をしていけば、夢中になれる。ポイントは独学だと思います。何故なら、与えられたものでは無く、自分で獲得したものだからです。だからって、他の事をしないわけではありません。風情を味わったり、ゲストを招待したり、宴会したり、何でもやります。ただ、基本は独学だと宣言します。でも、気楽に！これも長く続けるポイントです。